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お題小説
かちゃ(ラスト)
そう言って平次は繋がったまま新一を膝立ちにさせて、バスローブの紐を解いた。
自由になった手をベッドに突いた途端、後ろからの突きを再開されて、新一は思わずシーツを掴んで喘いだ。
今度は突きだけでなく、掻き回したり横揺れを交えたり、思う存分新一の中を堪能する。

「あぁぁ…っ……あぅ、ひぁ…っ」
新一はベッドに肩を預けて、震える手を自分の熟れ育った雄へと伸ばした。
丁度腰だけを高く上げたバックスタイルになる。

リボンは端を引っ張るだけで解けるので、平次に揺さぶられながらも何とかハンカチに手を触れると、それは淫液で濡れてしまって、結びが固くなっていた。

「ふぁ……ぁ……あ…っ」
鳴かされながらも両手を使って強めに引っ張ると、緩みはしたものの、水分で結びが食い込まれ、それ以上に解けない。
緩まったそれを掻き出して、どうにか急所を痛める事なく外された。

それを見計らった平次が動きのスピードを上げた。
戒めを解かれて快楽が急激に深まった。

「キモチ…い……はぁん…はぁ…はぁ……っ」
新一の弱点を知り尽した平次が、絶妙なリズムで前立腺を突いてくる。
「はん、あ……はああぁ……っ」
「はぁ…はぁ……はぁ……」
平次の吐息も切羽詰まって、そろそろ限界が近いのが判る。
新一の内壁がぎゅっと締め付けてきて、中に居る平次の肉棒がブルリと震えた。

最後の最後で烈しく突かれて、新一の意識が吹っ飛んだ。

「あぅ、あ、あぁぁぁぁ…っ」
平次の熱いほとばしりを肛内で受け留めて、まるで黄金の海に漂うみたいな絶頂を味わった。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
ベッドに沈んだ新一の躰を後ろから抱きしめられて、楔の抜けた秘部がコポリと音を立てた。
太股に流れる平次の精液の感触だけでもふるりと震えた。


「キツなかった?」
「…ヘーキ……」
とことん平次に全てを奪われるのが気持ち好かった、なんて、口では言えないけれど。

新一の向きを変えて正面から抱き合って、柔らかい唇を重ねた。
「早よ風呂行こか…乾いたら気持ち悪いやろ?真っ白やし」

途端に自分の躰の淫らさを振り返って、新一は盛大に頬を染めた。
平次はそのまま新一を有無を言わさず抱き上げて、じたばたと暴れるのを制して唇を唇で塞ぐと、新一も思わず堪能してしまった。

「…まだヤる気かよ」
「大人しくしとき…シンドイやろ?大分激しくしてもーたし」
「…………」
一応合意の上なので、そこの処の文句は言えない。
平次はその隙にさっさと姫抱きのままバスルームに新一を連れ込んだ。


そこでまたお互いの濡れ髪に欲情したとか、暖まったピンクの肌に鮮やかに散った、平次が点けた花びらみたいな痕にソソられたとか、新一の艶っぽい声がバスルームに反響していたとかいないとか。
AV男優並の精力だと苦笑いしたとかしないとか。


ともあれ今は、新しいシーツを張ったダブルベッドに二人、貪る様に眠っているのだった。




───────THE END

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