お題小説 お題1.ちゃぷん ぽちゃん…… 数滴のオードトワレを落とした湯船にゆっくりと浸かる。 ちゃぷんと手で水面を弾いて、流れる水を眺めた。 今は世間で言う処のゴールデンウィーク。 5月の1.2.3と平次と過ごす予定でいたのに、最後の一日、彼は事件に巻き込まれ、解決の為に奔走している。 一緒に帰ろうと言われたけれど、先に帰ってきてしまった。 残り二日、彼は親友の為に時間を取っている。 別に、自分は研究に没頭すればいいのだから、何という事もない。 誰にも煩わされない一人の時間を志保は大切にしている。 なので、事件となるやそちらに掛かり切ってしまう男でも、志保には丁度良い。 ……のだが、そんな事を思っていて彼との二日間の情事まで思い出してしまい、志保は顔を赤らめた。 志保はやおら立ち上がり、バスルームを出た。 バスタオルで躰の水気を取り、ふと脱衣所にある鏡を見た。 濡れ髪のままの自分の姿。 女の魅力である、大きくて形の整った2つの乳房。 綺麗な曲線を描くウエストラインと女性らしい腰回りからスラリとした脚が伸び、充分に男が夢中になる肢体が、湯上がりで仄かにピンクに色付いている。 自分で自分を抱きしめると、柔らかい乳房が押し出された。 『めっちゃ綺麗や…』 そう囁いて、後ろから抱きしめる彼。 男らしい大きくてゴツい手で、志保の柔らかい乳房を包んで揉みしだく。 甘い吐息と共に、今居ない彼の代わりに自分の手で乳房に触れて、目を閉じた。 項にキスをしながら囁く平次の声と感触を想像しながら、細い指で彼がする様に揉んでみる。 「ん……」 大きいけれど感度の良いそれが、指の動きに合わせてむにむにと変化する。 暫く嬲ってから、想像だけで勃ち上がった乳首を摘んだ。 「あっ……」 そのまま掌で転がしてみる。 手に当たる感触が堅くなって、コリコリと弄られる先端からの快感に、志保は吐息を漏らした。 『敏感やなー…これならどないや?』 「あんっ…」 プルプルと弾くと、志保はそのまま床に崩れ落ちた。 バスタオルを羽織ったまま、志保は右手を自分の股間に滑らせた。 陰唇を割って、しとどに濡れた秘所を指でなぞる。 「んっ……ふ…」 チュプチュプと水音を立てて、指を素早く動かした。 「あ……ふ……」 左手で乳房ごと乳首を弄りながら、右手で淫液を陰核に塗り付ける。 一番敏感なソコをくりくりと指で嬲り、色んな方向から弄り倒す。 「あっ……あ…っ……ぁ…」 『ぬるぬるやなぁ……感じてるん?』 左手を離して、脚を広げて濡れそぼった膣内に指を挿れた。 細かいボコボコの粘膜が纏わり付いて、指をくの字に折り曲げながら、やや出っ張っているGスポットを突いていく。 「あっ……ふぅ……あん……」 『ええ声や…もっと鳴いてや?』 艶っぽい息を吐きながら、クリトリスを嬲っていく。 自分を貪る平次の欲情した雄の瞳が瞼に映り、無意識に脚を広げて受け入れる格好で、自分自身を追い詰めていった。 くちゅくちゅ、じゅぷじゅぷ、という淫らな音を聞きながら、昇り詰めた志保の肢体がビクビクと震えた。 はぁはぁと息をして、離した指からねっとりとした淫液が繋がって伸びた。 指に粘つくそれを口に入れてみる。 舐め取ったそれは仄かな甘みがあったけれど、やはり一人では平次の雄の匂いが足りない。 こんなにもセックスに……平次にのめるなんて思わなかった。 自分でするのは好きな時にイケて、それはそれでいいけれど。 「………バカ……私をこんなにした責任…取りなさいよ」 志保はそっと、親指の爪を噛んだ。 ───────THE END [戻る] |