平新メインストーリー 7th :1(3) 黒い裸体と白い裸体が淫靡に絡まる。 逢えなかった間の温もりを取り戻すかの様に、乳白の精液を纏わり付かせた淫らな躰を繋げて貪り合った。 感じまくって掠れた艶声に煽られて、平次はベッドに手をついて、ラストスパートを掛けた。 新一の脚が宙を掻いて、平次の肉棒を銜え込んだ後口が動きに合わせて、コプコプと先の淫液を零れさせる。 強い快楽で虚ろになった瞳を向けて、新一は平次の項にしがみ付いた。 「…そのまんま…しっかり掴まっとき……」 平次は新一の尻を両手で持ち上げて、心持ち広げてモロ見えにして、獲物を揺さぶるみたいに突き上げた。 「ひあっ!…あっ!……は……っとり…ぃ!!」 新一の躰が絶頂を極めて痙攣した。 誘われる様に、平次もその日最後の迸りを、新一の熱い体内で果たした。 激しい交わりに新一は、躰をヒクつかせたまま意識を飛ばしてしまう。 平次の方も心地好い疲れで、新一を抱きしめたまま目を閉じた。 満ち足りて、目を覚ました時には、新年がとっくに明けていた事に気付いた。 「……服部」 「何や?」 「大阪……親父さんの顔、立ててやろうぜ」 「ええんか?」 多分、長い目で見れば、その方が賢いに違いない。 「皆でわいわいってのもたまにはいいだろ」 「そら関西人はノリがええけどなー」 蜜月の様な生活は捨て難い。 確かに新一と一緒なら、それはそれで楽しいと思えるだろうけど。 そんな気持ちが露骨に表情に表れていて、新一は苦笑してしまった。 仕方ないので宥めるように言ってやる。 「……おまえの部屋に泊めてくれんだろ?」 「そら勿論や!」 即答で返ってきた。 「まぁええか。大阪は大阪で、こっちじゃ出来ひん事やれるしな…よっしゃ、工藤の為に楽しめる事、色々考えとくわ」 打って変わったみたいに楽しそうな平次に、新一はプッと吹き出した。 この単純さと明るさが平次の好い処でもあるのだ。 新一は唇に笑みを浮かべながら言った。 「ま、期待しないで待ってるよ」 ──────:1 THE END [*前へ][次へ#] [戻る] |