セイントブレイド 6 戦闘が終わったので、他の二人の奮闘ぶりを見学することにした。 まずはアスカ。 敵は覇王バルムンク一世。 僕の記憶が正しければ、奴は恐ろしい見た目のわりに、ネズミごときに噛まれてくたばる雑魚中の雑魚モンスターだ。 「はあっ!」 アスカが一世に殴りかかった。 「ぐおああ」 一世は倒れた。 やはりただの雑魚モンスターであった。 「ふうっ」 アスカは経験値を15000取得。 「っ!!」 馬鹿な。 なんだその莫大な経験値は。 ダークバットなんて10だぞ10。 「お、レベルアップだー、ラッキー」 アスカはどんなステータスの上がり方をするのだろうか。見ものだ。 「さて、ステータスの上昇はどんな感じかな」 攻撃力が12上がった。 防御力が10上がった。 素早さが10上がった。 HPが28上がった。 道端で猫を拾い、可愛がって育てること早4年。家族のいなかった私にとって、この猫だけが唯一の家族だった。しかしある日、四年前にこの子を捨てた飼い主が発覚。元飼い主は猫を引き取りたいと言ってきた。でも一度捨てた事実があるし、既にこの猫は私の家族同然。この子がいない生活なんて考えられない。だから私は、飼い主と交渉することに決めた。の、交渉力が20上がった。 「うん、いい感じ」 内容が濃厚すぎる。 [back][next] [戻る] |