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セイントブレイド
12
 遊ぶ金を無くした僕は、カジノ内に備わっているバーのカウンター席に座った。

「マスター!」

 荒々しい声でマスターを呼ぶ。

「いらっしゃいませ、ご注文で?」

「おうよ」

「何になさいますか?」

 僕はカウンター上に右腕を振り下ろし、こう言い放つ。

「水だバカ!!」

 というか、それ以外頼めない。

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