NRC女監督生の白昼夢
私の魅力と先輩の理性
『ところでさっき私のことを"大切な人"って言ってましたが、いいんですか?』
「何がでしょう?」
『ジェイド・リーチは男が好きだって、思われたんじゃないですかね』
がっちりと私を抱き締めてもいたし。
「かまいませんよ。僕が同性愛者だと思われているうちは、貴女が襲われることは無いでしょうから」
女バレしていたかもしれない身としては耳が痛い。
「魅力が無くてもここは男子校で貴女は女性なんです、もっと注意してくださいね?」
『……今魅力が無いって言いました?』
「普段のユウさんは男子にしか見えませんからね」
隠している身としては喜んでいいはずなのに、女としては悲しいような。
『複雑です』
「僕にはとても魅力的に見えていますよ。ユウさんの魅力を知るのは僕だけでいいんです、この胸の柔らかさも」
ふにっ、と胸を掴んでくる。
『殴っていいですか?』
ここは公共の場だ、わいせつ行為は遠慮願いたい。
「だめです。こんなに大きいのに、着痩せして見えるのは何故でしょうか」
ふにふにと揉みながら言われても。
『殴りますよ?』
「だめです。胸を潰している訳でも無いのに……大きめの制服は絶対に脱いではいけませんよ」
『運動系の授業はどうしろと』
聞いておいて何だが、運動着の時はさすがにさらしを巻いている。
運動着を着る分には隠せても、激しく動くとバレるからだ。
「見学なさってください」
『今更なんですけど』
もう何十回と授業を受けたあとだ。
「性転換の魔法薬でも差し上げましょうか」
あんな便利な薬、継続して使えば一体どれだけのマドルが飛んでいくことだろう。
『いらないです、そんなお金ありません』
オンボロ寮のマドル不足は深刻だ。
「対価には1瓶毎にユウさんの体を思う存分貪らせていただければ」
健康優良児の台詞をいただいた。
『体は売りませんよ』
「僕の理性が飛ぶところを見たいんでしょう?お望みなら、いくらでもお見せできますよ?」
……少し想像してしまった。
『そういう意味の理性は飛ばさないでください』
「見たいくせに」
見たくないわけではないが。
『節度を保ってくれませんか!?』
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