クッキーのお話。 「あー、いてて。ったく、散々な目にあったぜ」 「あはは、ドンマーイ☆」 「くそっ、自分だけちゃっかりスクルトかけやがって」 「ごめーんね☆」 「あら、二人ともどうしたの?」 「なんでもないです」 「それよりもほら、自己紹介するんでしょ?」 「あっ、そうだね! えっとね、ボクはクッキー。サマルトリアの王子でー、好きな食べ物はカスタードプリンだよー」 「……もう、プリンが好きだって言えよ」 「うるさい。死ね」 「……ふーん、照れてんのか? 照れてんのか!? うっひょー、かーわいいなぁ」 「うるさい。死ね」 「? どうしたの?」 「いやぁ、コイツがさ、プリンがすぐわっ!?」 「うるさい。死ね」 「何だコレ!? 何か飛んできたぞ!?」 「うるさい。死ね」 「もう、何よ。この小学生みたいなノリ」 「人に向かってナイフ投げる小学生なんかいねぇよ!!」 前のお話次のお話 [戻る] |