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33333感謝編スタート!


「あんたたち、明日は風邪を引きなさい。それもとびっきり悪質な。学校には行けないくらいの」

…というハルヒの一言により、明日のスケジュールは一変してしまった。

「わけがわからないぞ、ハルヒ」

「ものわかりが悪いわね。いいからあんたは素直に頷いてなさい。みくるちゃん、古泉くん、有希、名前、わかった?」

指定席に座って玉露を飲んでいた名前が顔を上げて、「よくわかんないけど…、休めばいいってことだよね?」とハルヒに問いかける。

「そうよ。さすが、名前はわかってるわ。キョン、名前を見習いなさい」

見習えって言われても。
困った表情で名前を見つめたが、名前もよくわかっていないらしく、とにかく困惑の表情を返された。ハルヒからは相変わらず何のメッセージも無い。
一切の説明なしにただ明日の学校を休めと言われたところではいそうですかと頷くわけには行かないだろう。

「もう、仕方ないわね。これよ」

ハルヒは心底呆れた表情を浮かべ、どこからともなく三枚のチケットを取り出した。そうたいして離れていない席から見ても、そのチケットが何のチケットかはわからない。肝心の部分をハルヒの手が隠している。

「ハルヒ、それなに?」

「ふふん。何だと思う?」

疑問に疑問で返された名前は、ふんふんと考えていたが、合点がいったようにぽんと手を打った。

「コンサートのチケット!」

「ブー」

「ライブのチケット!」

「ブー」

そう対して変わりゃしねえ。

「ええー……、ゆ、遊園地のチケット!」

「ピンポーン!」

ハルヒがひまわりのような笑顔を浮かべて、チケットを俺たちに配った。と言ってもチケットは三枚なので、俺、古泉、朝比奈さんにだ。
チケットの注意書きを見てみると、「この券一枚につきお二人様までご使用できます」と書いてある。俺の手元のチケットを覗き込んだ名前が、ハルヒを見上げて言った。

「ハルヒ、これどうしたの?」

「いつも勉強見てあげてる子がもらってきたのよ。四枚福引で当てちゃったから、三枚あげるって」

すごい強運の持ち主だな、その子供は。
遊園地は、そう遠くは無い、電車で一時間くらいの場所にあるようだった。とは言っても、俺は遊園地なんて滅多に行かない上、随分昔に行った記憶がかすかに残っている程度だ。



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あきゅろす。
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