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バイト編スタート!


自分の世界から制服と財布を持って、自分の持ち金がいくらか手に入ったのは既に昔のこと。
私は財布をひっくり返した。小銭が4枚と夏目漱石が1枚。まだ旧札ですいません。

「無い………」

こないだキョンにお好み焼きを奢らされ、せっかくあったお札も1枚へと姿を変貌させてしまった。洒落にならないこの状態。やばい、一刻も早くお金を稼がなければ…。
SOS団でバイトをするお話はあったけど、結局あれは手元に残らないものだったし。自力でどうにかするしかないさ。
おばさん(キョンのお母さんね)に話をして、バイトの許可をもらった。で、キョンには内緒にしてもらうことにした。色々面倒だし。部活にはちゃんと出なきゃいけないし、それからキョンに怪しまれない程度にできるバイト…なんだろう?



「ならいいバイトがあるよ?」

国木田くんに相談をしてみたところ、そんなうれしいお言葉が。

「マジですか!」

「マジだよ。というか、僕も困ってたんだよね。僕の知り合いが経営してる店なんだけど、コンパニオンを探してたらしいんだけどいなくてね、相談を受けてたんだ」

国木田くんすげぇ。コンパニオンがうまくわからないけどなんだそれ?

「コンパニオンっていうのは、広義で“街頭や展示会で商品を宣伝する”っていう意味なんだけどね。使い方は間違ってるかも。宣伝娘って言ったらわかりやすいかな。えーっと、説明長くなるけど、いい?」

「もちろん」



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