[携帯モード] [URL送信]

thanks!
幸せのかたち
大好きな匂いと心地良い体温に包まれて。
幸せな気分で、ゆっくり目を開けた。
のだが、目の前にはいきなり光の顔があって、俺の心拍数は一気に早まった。
とっさに離れようとするが、光に腕枕されててしかも髪に指を差し込まれとって、
更には抱き寄せるように空いとるほうの手が腰に回されとって、身動きが取れんかった。
てか俺も光も何も着てない!
…そうや、光とシて、そのまま寝てしもたんやった。
身体は綺麗になっとるっぽいし、光が綺麗にしてくれたんやな。
しかも抱き締められながら寝とる、とか。
ほんま幸せ。
じっとなんかしとれんくて、でも身動きはとれんから、
光の腕にすり寄るように顔を押し付けた。


「謙也さん…?」


ちょっと寝ぼけたような光の声。
起こしてしまったか、と思いながら頭を起こすと、結構ぱっちり開いてた目と視線が絡む。
光寝起き悪いから…起きてたんやろうか。


「…起こした?」


返事の変わりにされたのはキス。
啄むものからだんだん深いのになってきて、寝起きの俺はついていくのもままならない。
漸く解放されれば、俺だけ息絶え絶え。


「あんまり可愛いことせんでや」


我慢できんくなるやん、と頬にキスをされて。
再び噛みつくようにキスをされた。





















「あ、ぁ あッ や…」


ほんの数刻前まで同じのを受け入れていたそこは、光曰わくとろとろらしく、
すんなりと光のものを飲み込む。
軽く揺すられるだけなのに酷く気持ちよくて、
だらしなく開いた口から出る声を抑えることなんて出来ない。


「謙也さん、声でかい…」


そうだ、ここは光の家で、両親もお兄さん夫婦、ちいさい甥っ子まで居る。
夜遅いから寝ているだろうけど、もしかしたら聞かれるかもしれない、聞こえるかもしれない。

力の入らない腕を動かして甲を押し付けて、それだけやと抑えれんから吸い付く。
するとせっかく動かした手を、光にやんわりと外された。
吸い付いてた所為でちゅぱっと音がなる。


「んッ、―――!」


代わりにキスで口を塞がれて、それと同時に突き上げられ、声は光に飲み込まれた。
絡められた舌が熱い。
息が十分にできなくて苦しい。
何度も奥を突かれて、死ぬほど気持ちいい。

がくがく揺さぶられて、軽く前を光に擦られて、呆気なくイってしまう。
少し遅れて中に熱を感じて、光もイったのが分かった。
ゆっくり唇が離れていく。

ぐちゃぐちゃにされて、光と繋がってて。
ずっとこのままでいたくて、光に絡めた腕に力を込めた。


「謙也さん、」
「…ん」


光の肩に埋めていた頭を起こすと、ちゅ、と何度もキスが降ってきた。


「…光、好き」


唇をぺろりと舐められて、返ってくるのは大好きな光の声。


「俺も好き」





------------------------------

[ 幸せのかたち ]

12000打thanks
匿名さまリク光謙の甘裏です。
散々マニアックなえろは書いてたのに光謙で甘裏は始めてでした←
乙女すぎる気がむんむんです;
リクエストありがとうございました!

20100126


[次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!