SS
『噛む』
ルフィの白くって細い首に、噛みつく。
「んっ…、えーすっ痛い…ッ」
鼻にかかったような、甘い声で訴えられたって、
止めるられるわけないのに。
吸い付くよりも、
噛みついたほうが、よりリアルにルフィという存在を感じる。
(歯形のほうが、正にオレだけのモノって印な気もするし)
赤い液体が、管の中を流れてる。
ーーどくん、どくん。
皮膚も、肉も、血も、骨も、細胞もーーー
全部全部、
ルフィを形成しているすべてのものを
犯したい
汚したい
欲望をルフィの中に吐き出すだけじゃ、不安なんだ。
どこまでオレは貪欲なの?
「ねぇ、ルフィもオレのこと噛んでいいよ」
end
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