短編・中編
ララさまより「「俺様不在」葛西が錦野にヤラれてしまった後の村上視点」(2222222キリリク)
俺はいま最高に機嫌が悪い。
目の前には(俺が決めた)恋人が、あられもない姿で足を上げて、エロい孔から白いものを垂れ流している。
――そう、コレが俺の出したザーメンで、(俺が決めた)恋人である葛西の気だるい色気を引き出したのが俺であるなら、なんの問題も無かった。寧ろもっかい挑んだ。
「痛っ…関節いだぃ…って、あっ。」
「――おい、他の男の精液穴から出してエロい声上げてんじゃねーよ。」
「え!え!?ちょ、なに掻きだしてっっ?!」
葛西の片腿を持ち上げたままで、一気に指を突っ込んだ。グルリと回して鉤状に曲げて外へ出せば、頭上で「ぅひんっ」とかお前、なんて声だしてんだ。誘ってんのか?
だとしても今日の俺は2割、いや5割増しで機嫌が悪い。
なぜなら今日の葛西の相手が…よりにもよってアノ錦野前生徒会長だからだ。よりにもよって、あの錦野。
艶めかしい葛西の声を聞きながら、これでもかって程に残滓を掻きだしてやる。幸いなことに量はそれほど多くない…まぁ1回ってとこか。
あークソ、俺の穴になにを勝手に入れてんだよあのドS野郎。なにってナニだけど。
八つ当たりのように穿ってたら―――なにやら葛西の身体が細かく震えだしていた。
「―――なに泣いてんだよ…。」
枕に頬を擦りつけるようにして、えぐえぐと男前の顔が泣き崩れていた。
いつもなら、葛西の泣き顔は下半身に直撃するだけのものなのに…この時だけは何故か、息子もそんな気にならない。
そうだ、コイツは見た目こんなで今までずっと横柄な生徒会長として俺のライバルだった奴だが、本当は繊細な子犬みたいな可愛い男なんだよな。
虐めたくなるけど、虐めて泣かせていいのは俺だけだ。
「昼休みに錦野先輩がお前連れてったって聞いて、嫌な予感がしたから探しに来たんだが…遅かったな。あの人どSだから、かなり虐められたか?」
俺の言葉に、葛西の切れ長の目元から大粒の涙が溢れだした。
「…お、俺は…ホントに、女の子が好きなんだ…ひっく…。」
「あー…ここに居る奴の大半はそうだろうなぁ。」
「うぅ……でも、先輩は…俺が欲しがるからだ、って…。」
泣いている葛西は可愛い。
けどまだ女の方がいいとか思ってたのか、コイツは…。
慰めるように頭を撫でてやれば、潤んだ瞳が縋るように俺を見上げる。ワザとでなければ余程の天然。いや、誘ってるだろうこれは。
「……惚れたか?」
「―――いや、それは無いデス。」
―――そうか、身体でわからして欲しいんだな。
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