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Short
耳。(政宗×佐助)
ぬこ&ショタ化したさっけ。
なんかリバってる気がしますがそこはご愛嬌で。((


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今朝は、右目の声で起きなかった。
代わりに、恋人の悲鳴で目を覚ます羽目になった。





「まっ、政宗ッ、どうしよう・・・・・ッッ!?」

そう叫んで窓から飛び込んできたのは橙色の猫。
寝惚け眼を擦り擦り、その猫を抱きかかえる。

「アンタ喋れんの?」

「そりゃそーでしょ!・・・ってゆーか、本当どうしよう!!」

しがみついてくる猫を見、ふと疑問になる。

何でこの猫、服着てるんだ?

くいっ、と髪を優しく掴んで上を向かせる。
幼児化の上、耳と尻尾が付いた佐助のようだった。

「・・・何食ったんだよ」

「昨日のアレでしょ、如何考えても!!」

「“昨日のアレ”・・・・・?」





「さーすけっ!」

「え、何?」

「これ飲んでみろよ」

「え゛?何かものすっごく紫色で泡出てますが!?」

「羅馬だか何とかっていう昔の南蛮の国で、Populerな飲み物だったらしいぜ?」

「えー何それ南蛮ってだけで怖いのに昔って・・・。怖くない?」

「だから飲めって。人間が飲んでたってんだから問題ねぇだろ」

―ゴクンッ

「う・・・」

「う?」

「うぁぁぁぁぁ不味いぃーッ!!」





「Ah・・・・・」

そういやそんなんを飲ませた気もします。

「あぁじゃないよあぁじゃ!!どうしてくれんのさッ!?」

「え、・・・じゃぁ、責任取って飼う」

激昂してる猫佐助を宥めながら云う。

「・・・へ?飼う・・・?」

「Yes、飼う。何なら飼いころしてやろうか?」

「なっ・・・」

「文句ねぇだろ?」

「・・・俺様すっごく不安・・・」

日頃の俺の内心を思い知らせてやるさ・・・

・・・と、内心がドス黒い何かに覆われた俺は、ニコリ、と笑ったのだった。





流石に“飼いころす”のは佐助に説得されて諦めた。
・・・が、“飼う”って云う単語には何も触れてなかった気がするんだが・・・まぁいいか。

とにかく、新しいPetが出来たと云うか、Brotherが出来たと云うか・・・・・。
いつもみたいなCoolで俺の先を行く、みたいな佐助も好きだが、こういうちょこまかするCuteな佐助も悪くない。
俺しか知らない、佐助の一面。
そう思うと嬉しくなってくる。

「・・・何でもいいけどさ・・・」

「Un?」

「あんたの目がすごく猟奇的で怖い」

「・・・・・」

そんな目で見てたっけか。
どちらかって云うと、玩具を見る目だった気がするのだが。・・・え、それも違う?

「そんだけCuteなんだよ、佐助が」

「南蛮語解んないって云ってるじゃん」

「可愛いってこと」

―Chu

佐助の頬にKissする。途端に真っ赤になる佐助。

「ちょっ、まっ、まさ・・・・・ッ!」

「どーかしたか?」

「あんたね・・・っ」

今まで佐助のことをSadistだと思ってたが、俺も意外と負けず劣らず・・・のようだ。
・・・まぁこれだけ可愛い佐助を、目の前に置いとかれて手を出すななんて云われても無理な話なのだが。

「何だって云うのさ・・・」

ボソボソと愚痴を溢す佐助を尻目に、俺は部屋に持ち込んだ書類を広げた。

「仕事?」

「まーな。・・・こんなの小十郎がやればいいのに」

「いや、自分でやりなよ・・・」

「今度は口にしてやるか?」

そう云うと、佐助は黙った。よっぽど嫌なんだな・・・少し凹んだ。

・・・でも本当愉しい。これが普段の佐助の心境?最高じゃねぇか。

「1人でいねぇでこっち来いよ」

そう云って佐助を抱き寄せる。

「うわッ・・・!」

俺の膝にちょこんと座らせる。
恥ずかしいのかジタバタとするが、本気で嫌がってる様子でもないので、再び視線を書類に戻した。

「いや・・・もう本当何なの!?」

「何って?」

「・・・何で・・・あぁもう・・・ッ」

「うるせぇっての」

その口調とは裏腹に、左手で彼の頭を撫でる。

「・・・・・ッ」

耳がピョコピョコと動く。それは自覚してなのか無自覚なのか・・・どちらにせよ(いろんな意味で)恐ろしい話である。
やがて、髪を撫でるのを止め、仕事に集中することにした。

・・・・・本気で仕事が終わらない。





二刻ほど過ぎただろうか。
日が傾いてきたころ、先に口を開いてきたのは佐助だった。

「・・・・・そろそろ構って・・・?」

チラと下を見ると、上目遣いでこちらを見てくる佐助。

「・・・・・っ」

思わず目を逸らした。

「えぇ、ちょっと!?」

吃驚する佐助を見ながらも、敢えて見て見ぬ振りをする。

「ちゅーして」

「・・・What?」

ぽかん、として再び下を見る。

「してくれないならいいよ、無理強いしないから・・・」

少し目が潤んでる佐助を見て、不覚にもドキッとする。

「・・・・・いいよ、別に」



上を向いてる佐助と俺の影が、ゆっくりと重なった。



















(君は理性Breakerだから、ときどき怖くなるんだ)


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・・・可愛いと思うけど上手く書けない。

パラレルものを上手く書けるようになりたいです。

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