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ホモ園学園にいざ出陣!
ある友人が言った。
山奥の学園は小中高大一貫の全寮制の男子校で、そこに居る生徒はお金持ちのお坊ちゃん共。しかも、9割型ホモらしい。そんなホモ園学園には"王道"と言うイベントがつきものらしく、今度そこに転入する俺はイベントを引き起こす王道転入生で、学園の人気者から愛の告白をされ、ノーマルな俺もその中の一人を好きになってしまうというとんでもないことが待っているという。
数々のエロゲーや恋愛シミュレーションゲーム等(女の子限定)をこよなく愛する俺にとっては我慢ならんことだ。一番は生身の女の子に会えないのが一番辛ぇぇぇぇぇぇ!!

車の後部座席の右窓にやたら高い塀が続く景色を眺めること2時間、入り口にようやくたどり着いた。そこを車で通ると20分後ぐらいに中の入り口に車が停車。そこで降ろされた俺はどうすることもなくただ、バカデカイ入り口…いや、柵門を眺める。
ここは聞いた話だと開け方がわからないので、仕方なくよじ登って学園内に侵入して副会長の仮面をキモいと指摘したら王道になるんだったな。よし、その逆を行おう!開くのを待って適当に流して乗り過ごそう。
それから待つこと15分。柵門は開く気配を感じられない。
もしかして、インターフォンとか押さないといけないのか?いや、でも…何 処 に 有 る の か わ か ん な い !
もういいや、探すのも面倒臭いし座って待ってよう。

座って待つこと20分程、俺はいつの間にか眠っていたらしく目を覚ますと目の前に美しい美少年がいました。

「お目覚めですか?すいませんお待たせして。」

今迄見たことのない美少年っぷりと寝起きでビックリして声が出ない。本当に笑顔が素敵だなぁ!
…ッハ、これは友人が言っていた腹黒副会長じゃないのか?!笑顔の下に何を隠しているのか分からない人だ。ここは礼儀正しくいかないと、あとで睨まれる…

「…は、初めまして!真木 秀輔と申します。此方の入り方が分からなくなり、待っている間うっかり眠ってしまいました!申し訳ございませんでした!!」
睨まれるのは怖いので、三角座りから土下座ポーズに変えて副会長様にご挨拶をすると、それにビックリした表情を浮かべ暫くした後、微笑む副会長様。
「謝るのは此方です。お待たせして申し訳ありませんでした。私、この学園の生徒会副会長を務めています鈴風 春華です。宜しくお願いしますね、真木 秀輔君。」
スッと差し伸べてくれる副会長の手を握り、立ち上がる。
「それでは寮をご案内致します。呉々もはぐれないよう気を付けてくださいね。」
「はい。」
こうして俺はホモ園学園内に乗り込んだのだった。


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