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第一章 01
第一章 01今日からペット
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「あーあぢぃ。溶けてしにそうだ。」
本当にアイスが溶ける感じの汗のかき具合。
もう、8月なんじゃないの?って言いたくなる気候だ。

「くそー喉乾いた。」
財布の中身を見るが十円玉が9枚しかない。
先ほど百円玉をうっかり溝に落としてしまったため、自販機のジュースを買うのもままならない。


「仕方ない、公園の水で我慢するか。」
乾いたのどを何とか唾で潤しながら公園にある水道に向かうが、運悪く故障中。

なにこれ、俺に夏バテでシネと言ってんの?
マジ鬼畜だわ。暑さに干からびてて涙もでない。
暑さで体内に必要な水分が蒸発していく。

バイトまであと15分。
おぼつかない足取りで、水分の取れる場所を探しつつ向う。遅刻だけはまぬがれたい。遅刻した分の給料が減らされるとか耐えらんないし。


あともう少し、あともう少し……
着いたら休憩所にあるお茶を飲みたい。
そう思ったら段々足取りが早くなる。

もう目の前ってところで誰かにぶつかった。


「ってぇなあ!おい、にぃちゃんどうしてくれんだよ。今ので肩がいかれたじゃねーか。」

運悪く柄の悪い人、いわばヤクザ的な人にぶつかってしまった。

「す、すいませんっっ!」

「すいませんですむ問題じゃねーよ!今直ぐ慰謝料払えよ。」

慰謝料って言われても肩て肩が軽く当たっただけじゃんか。そんなことで外れるあんたの肩は簡単に取り付けられた付属品かってーの!!
かといって他に場を収める方法が思いつかないし。店の前で人目が痛いし……

「ぶつかっといて払えねーとかないよなぁ?」

そして怖いっ!

「いっ、今、持ち合わせがこれだけしかなくて……」

90円しか入っていない財布を差し出す。
男は財布の中身を確認するが、直ぐ投げ返される。

「90円って、てめぇなめてんのか?札寄こせって言ってんだよ、クソガキが。」

「ひぃっ!」

あんたぶつかった肩の方の手で俺、持ち上げてるじゃないですかっ!

「払えねーんだったら身体で支払ってもらおうか。」

ニヤリと不気味に笑い出すヤクザ。
え、俺ブン殴られんの?!
それだけは勘弁したい。

「暴れてんじゃねーよ。直ぐに済むからよぉ」

男はそう言うと人気のない路地裏に連れ込み、制服のネクタイを俺の首から取ると、両手を縛られる。次にシャツのボタンを全部とり、ズボンもズリ降ろされてしまう。

え、何?何で脱がされてんの?

男の行為に訳が分からなくて戸惑う俺を見てこう告げる。

「楽しませてくれよ…」

その言葉と共に激しく唇を奪われる。
口内に侵入してきた舌が俺の舌を弄ぶ。
それと同時に男の手は上半身をやらしい手つきで触ってくる。

「んぅ……」

男の唇は口から首筋へ。そして胸、腰を渡りパンツから突き出た突起物に口中へ含む。
手と舌で敏感な所を上下に擦られ、身体がビクンと何度も跳ね上がる。

「…んっぅ………」
気持ちよさに耐えられなかった俺は、男にされるがままイカされる。

「濃いな。じゃあ、こっちはどうだ?」
そう言って尻の割れ目の間にある穴に男の指が触れる。

「ぁんっ…」

「やらしい声だしちゃって。そんなに気持ちいい?」

男は先ほど俺が出した白い液を使って中をほぐしていく。中をかき回されるたび、俺は耐えられず声を漏らす。

「そ…こは……やぁっ…!」

「嫌じゃなくて良いの間違いだろ?」

男は暫く弄った後、硬くなった突起物を俺の口に押し当てる。

「さっき俺がやったみてぇに舐めろ。そしたら褒美をヤるよ。」

褒美……?
そんなのいいから早く解放されたい。
そんな一心で男のを舐める。

「……くっ!出すぞ。」
それと共に口の中に勢いよく出される。
入り切らなくて口の外まで漏れてしまう。

「約束通り褒美をやろう。」

先程まで舐めていたアレが中に押し込まれていく。

「……いた、い…」

ギチギチと中に押し込められ激痛が走る。
それでも男は腰を動かしながらゆっくり奥へ押し込んでいく。全てが入ったところで男の腰の動きが激しく上下する。

「あ、あ、あっ……」

何とも言えない感覚が襲ってくる。

「後、二回はイカせろよ餓鬼。」

その言葉通り中に出された後、あの行為をもう二回され、俺は意識を手放した。









ーチュンチュン
雀の鳴き声で目を覚ました。

「ここは……」
目をつむり昨日のことを思い出す。

下校してバイト行く途中にヤクザに絡まれてー

バッと勢いよく起きる。
あの後二回ヤられてそれからどうなったのか全く覚えてねぇ!
ってか、ここ何処だ?!

見渡せば高級感漂う部屋。まるでホテルのスウィートルームみたいだった。

兎に角、うちに帰ろう。

ベットから降りようと床に足をつけるが、腰に激痛が走りそのまま座り込む。

ってか、俺服きてないじゃん!

考えても考えてもあの後どうしたのか分からない。何故、見知らぬ部屋で全裸で寝ていたのか。
頭を抱えその場でグルグル考えていると、ドアが開く音がした。


「起きたか餓鬼。お前そんな格好して朝から誘ってんのか?」

声のする方を見ると、昨日俺を犯したヤクザが立っていた。

「ふっ」
俺の顔を見るなり鼻で笑いそばに寄ってくる。

「あの後のこと知りたい?」
図星を突かれ、フイッと目を逸らす。

「知りたいんだろ?間中 敦」
突然俺の名前を呼ばれ、ビックリしてしまう。
あったばかりの男が何故俺の名前を知っているんだろう。

「コレ」
俺の心の中を読んだのか目の前で生徒手帳をヒラヒラとさせている。

「お前、青林学園で貧乏で有名な奴だよな?多額の借金を抱えているってな。」

「なんで…それを」

「いずれかわかることだ。それよりこれ。」

男は茶色い封筒を俺に渡す。

「開けて見てみろ。」
そう言われ中身を確認して見る。

「な、何ですか?!これっ」

「見ての通り、てめぇの借金は俺が返してやった…いや、その金額でお前を買ってやった。」

男は俺の顎をクイッと挙げて顔を近づけてこう言った。

「今日からお前は俺のペットだ。」


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