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親衛隊隊長の苦難02






翌朝、どうやら会長は朝早く学校に来ていると腐男子が言うので、朝早くに生徒会室に向かうことになったのだが…………



「親衛隊が生徒会室に何の用だ。」


腐男子を見つけるより先に会長に見つかってしまいました。


「えと……会長にお願いがあってお尋ねいたしました。」


「願いだと?」
うわぁ、嫌そー。嫌なのはあんただけじゃないっての!


「はい。最近、会長のお仕事がたまっているとお聞きし、我ら親衛隊がお手伝い出来ないかと思いまして………」
すんげー嫌だけど頑張って言ったよ、俺。


「ッハ!俺様の手伝いだと…?笑わせるな。誰が貴様らに手伝って貰わなきゃならん?」


会長が許可出すわけないって分かってるよ。けど、真智が"会長の弱み握ってるから大丈夫☆"とか言うから……
ってか、あいつまだ来ないのかよ。


ふと会長から視線を外して見ると、言い出しっぺの本人が此方をニヤニヤしながら眺めている。


「あ、バレちった☆おはww会長、ちー」
この野郎…俺が会長に色々言われている所を楽しんで嫌がったな!っていうか、親衛隊の用事の時は名前で呼ぶなって言ったのに。


「お、お前は……!?」


「どうしたんすか?急にきょどり出してww俺がいると何かご不都合でも?www」


会長の弱みを握っているからなのか、俺の時と態度が全く違う。


「まぁいいやww会長がそこまで親衛隊を信用出来ないなら、信用させるまでwwってことで、一週間、隊長と四六時中共に過ごして見てくださいwww」


「「はぁぁぁぁぁ?!」」
何を言い出すんだこの馬鹿は。発言が馬鹿過ぎて言葉がでないんですけどぉぉぉぉ!!!


「隊長、嬉しいからってそんなに喜ばなくてもww」


「てめぇの、私物全て灰にしてやろうか…」


「ひぃぃぃぃぃ!それだけはご勘弁をぉぉぉ」


ったく、何が嬉しくて会長と四六時中共にしなきゃならないんだ。冗談じゃねぇ。


「隊長……けど、これは親衛隊皆の為。会長の為じゃない。」


くっ、確かにそうだ。会長の為に言っているのではなく、親衛隊の制裁をやめさせる為の策。その為には、会長の許可が必要だ。


「……はぁ、分かったよ。」



「良かったぁぁ!これで、会長×親衛隊隊長の線がなくならなくてwww」


ですよねぇ!お前の言葉をまともに受け入れた俺が馬鹿だった。こいつは所詮、俺得wwの為にやっているに過ぎない腐男子だったっ!



「ってことで、会長よろしくwwもし、会長が隊長に何かする時は………」


嫌な予感しかしない。


「暴力以外のキス以上でwwwしかし、するのは会長に限る。他のものに手を出させた場合は………」
ニヤァと会長を見て、こう告げる。


「アレ、バラしちゃいますからぁww」


真智の言葉にサァーと青ざめる会長。
逆に普段俺様の会長が、ここまで青ざめちゃうような弱みって気になるよね。


「わかった。貴様の言う通りにするから、その事はもう忘れろ……。いいな!」


「会長が隊長と過ごし、そして親衛隊の願いを聞き届けたらでwww」


「良いだろう。来いっ、高梨。」


「え?ちょ、今から?!」


「アデュww、ちー!」


こ、この、裏切り者めぇーーーー!!!










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あきゅろす。
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