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おばか君の苦難



おーおーきなのっぽのー
学園ですな〜ええ。
無駄にーひーろーいー♪


俺、佐渡 拓磨は元気に歌いながら登校。
朝早くに来ている為、周りには誰もいない。


無駄に広くて困っちゃう!
大学生だって大学より広い男子校はビックリしちゃうよ〜。


教室に入ってみんながくるまでお暇なので図書館へレッツらGO〜

とまぁ、俺の朝は始まります。
ご飯はみなぎる10秒チャージ。
今日はエネルギー飲んだから元気にいっぱーい!
ビタミンの日はお肌の調子が良いのだ。


「おはようござーます。」
と挨拶しても誰もいましぇーん。
いつもながら淋しいねぇ。


お、新しいのが入荷しているではありませぬか!
ナヌナヌー


こ、これはっ!?
広辞苑ではないかぁ〜
よしっ、今日は君に決めタッ

ペラペラと興味の持ったページだけ読み、途中で飽きたので机にうつ伏せになる。



今日は何だっけなぁ〜
担任のホストが昨日、てんにゅーせーどーのーこーの言ってたなぁ。
つかあのホスト、教師やってて大丈夫なのかね。教育的にさよろしくないよねぇ〜明らか。





はぁー退屈だな〜






えっ?なら、早く登校してくんなって?
それは色々と訳があってだな〜

まぁ、簡単に話すと同室者が害なのだよ。

朝から盛ってるんだよ。毎晩に自室に男連れてアハンウフンして、さらに朝起きてアハンウフン。
どんだけ〜って言いたくなるし、終いには俺、朝ごはんやらお風呂の支度やらパシらされる。
俺、おめぇのおかんちげーしってなことを同室者に話すと、起きる時間が一緒なお前が悪い、とかほざきやがった。


仕方なく俺は朝早起きして登校する羽目になりますた。パシらされるぐれーなら早起きした方がましってな訳なんすわ。なんか、長くなっちった。
すんまそん。


熱く語ってたら予鈴の鳴る時間。
俺は図書館を出て教室へと向う。


「おはようサンサーン!」
毎度ながらウザそうな表情をして、クラスの皆が俺を見る。


うはーたえらんねぇ
せめてお早うと返して欲しいっす!


「拓、いつになったら普通に挨拶をするんだ?」
冷たい視線で冷たい言葉を吐く人物は、友達Aの東條 青藍。セーラと呼んでるヨー。


「セーラ、おは。文句は同室者に言え。」


「何で鹿原?」


「あいつは常日頃、俺にとって有害な行動ばかりするゆえに、こうしてストレス発散しているのだよ。」
おー、呆れた顔してる。


「鹿原は諦めろ。大体、鹿原が同じ奴と長い間、一緒に住めるのって珍しいことだよ。」


嬉しくなーーい!


「やだやだ!本当、誰か部屋変わろうよ〜。あいつと同じ空間なんて耐えられないわ。まじ、しねる。」


さりげな〜く周りを見る。
いや、何で皆目ぇそらすの?!
あんな奴だけど、見た目はイケメンよ。


「そういう頼みなら寮長にしろよ。」


「なーにいってんだい、セーラ。そんなのとっくの昔にやってるよ!」


やだやだやだやだーって寮長に頼んで一回、あいつのことが好きな野郎に、部屋を変えてもらったことがある。だがしかし、3日もしないうちに元に戻して欲しいって言われ、がっくりした。これを繰り返してたら寮長に諦めろと見捨てられてしまった。


「それだったらもう「諦めるしかねぇよな〜」…鹿原。」


「ぎゃーーなんで、お前がここにいるんだよっ!さっさと、自分の国へかえれーー!!」


「相変わらずつれねぇなぁ、拓磨は。」


有害な野郎は俺の背後に回って耳に息をかけてくる。


「ぎゃぁぁぁ、汚染されるぅぅ!」


「俺の朝ごはんを作ってくれなきゃ、もっとしちゃうけど?」


耳をかじる行為と共に俺のシャツを捲り上げて上半身をイヤラシク触ってくる。


「のぉぉぉぉ、変態めっ!大人しく巣に戻ってろ。」


「じゃあ、一緒に戻ろうか拓磨。今の続きをしに。」


「お前だけ帰ってろっ!」


「やーだ。」


奴は俺を抱えて教室へでる。
俺が必死に抵抗しているにもかかわらず、ビクともしない有害野郎。このままでは、有害の汚染を喰らう。


「離せーー汚染野郎ーーー!」


「ここでしてイイなら。」


「……………………」



ふぅ、本当にどうしようもない奴だぜ。
って、ちがーう。こいつまた俺相手にアハンウフンしようとけしかけとるな!
寮に着くまでに阻止させるいい案を思い浮かばなくては……


「今回は逃がさないからね、た・く・ま」


ひぃぃぃぃぃぃ!
おかーさーん、この人怖いよっ!
今度こそ俺、死んじゃう。



誰か、ヘルプミーーーーー!!





ーーーーーーーつづく?!







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あきゅろす。
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