無題(コカさまから)


「ドッ…ドロボーッ!!」


ある朝、平和な第二のパプワ島に物騒な声が響き渡った。

「俺の褌がねぇッ!!」
ココは近藤率いる心戦組達の家。
叫び声をあげたのは土方だ。
「誰もそんな汚いもの盗まないですよ」
にこりとした笑顔で、沖田が言葉で斬り捨てる。
「だ、だって…あ、ナマモノ達とかじゃねぇか?!タンノとイトウ!」
「そんな事する人に見えないですけどねぇ…」
「取りあえず、リキッドに相談に行って来る!」
言うが早いか、土方はPAPUWA HOUSEに向かって走り出していた。



「ふーぅ、洗濯終了っと」
リキッドは笑顔で額の汗を拭った。
「リキッドぉぉ!!」
と、そこへ土方が駆けて来た。
「あ、トシさん、おはよ…」
「俺の褌知らねぇか!」
リキッドの挨拶を遮り、土方はリキッドの両肩をガシッと掴む。
「へ…?いや…知らないっすよ」
「チッ…そうか。実はよぉ、俺の褌が盗まれたんだ。一枚きりの一張羅なのに…」
「ちょっと待って、アンタ今、生装備?」
「リキッドぉ!俺達親友だろ!一緒に探してくれよ!!」
「話聞いてませんね…って、いつ親友になったんスか、いつ!」
「え、親友じゃなくて、こ…恋人が良いのかよ…」
なぜか照れながらも嬉しそうに言う。

「…一人で探して下さい。じゃ」
御法度ォ!の声が聞こえてきそうで、嫌な予感がしたリキッドは、別れの挨拶を済ませると大急ぎで家の中に入って行った。




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あきゅろす。
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