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「ロッドっっ?!!」
「あwやっと帰ってきた〜〜〜w」
「‥‥お前‥‥。」
「隊長が要らねーって言うから、違うモノにしたんっスよ♪」
嬉しそうにハーレムの手を引き、部屋の奥へと促す。
「‥‥。」
「スゴいっしょ?」
得意気ににんまりわらう相手をぽかんと見、再びソレに目を落とす。
「………………ケーキ?」
「オレこーゆーの苦手なんで、ちょっと手伝ってもらったっつーか…オレがちょっと手伝ったことになるんっスかね?……でも頑張ったんスよ?」
「………あ…。」
ケーキの上にはお世辞にも上手いとは言えない字で“Happy birthday“の文字。
「ちゃんと切り分けてありますから、思いっきり食べて下さいよ?」
「‥‥あ‥。」
「『あ』?」
「‥いや‥‥‥‥‥‥あ、ありがとな。」
「‥‥‥‥。」
明らかに、本日一番の笑顔。
「‥‥コーヒー付けろよな。」
言い放つとソファーに乱暴に座り、ふと湧いた小さな疑問を口にした。
「‥誰に手伝ってもらったンだ?」
「マジックさまっスけど?」
「はぁっ?!!」
「オレ、けっこー可愛がってもらってるんスよ?」
「………………ロッド。」
「はい?」
「チョコ。」
「えっ!?もしかしてソレ‥‥?」
無言で窓まで歩み寄ると、力一杯窓を開け
「っとってこいッッ!!!!!」
………MAX150キロ以上でてるんじゃないかと思わせる腕の振りで、ぶん投げられたチョコは、びゅん、と音を引きずりながら闇の向こうに消えた。
「?!!‥‥ってッうわ――――?!!何するんっスかぁあっっ!!!!」
「っフン!!」
青くなって慌てて走っていったロッドを見送りながら、美味しそうなケーキを黙って睨みつける。
「‥‥ロッド狙いかあンの馬鹿アニキ‥‥。」
ハーレムの眉間に、再び無数の皺が刻まれた。
背中を向けた窓の外からは、ロッドの、恋人への悪口混じりの泣き叫ぶ声が一晩中聞こえていたとか。
「―――ハーレム、ちゃんと食べただろうか‥。」
……別の場所では、可愛い弟のために、と、弟が可愛がっている部下と一緒に作った本人が、あらぬ疑いをかけられていることも知らずに優雅に紅茶を飲んでいた。
END
あとがき………
……ロドハレです。
はい。
一応、ロドハレ設定なんです。
ロッドがヘタレすぎて、ハレロドにしかみえなくてもっ!!!!!ロ ド ハ レ なんですぅううう………!!
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