Happy birthday♪


「なンでこのオレがっ‥!あンの馬鹿の為にわざわざこンなもん…!」


ガンマ団本部の通路を独り、いきりたちながら獅子ま…特戦部隊隊長、ハーレムは歩いていた。
少しでも笑えばかなり人の目を惹きつけるだろう、その整った顔に明らかな怒りを貼り付け。

事の起こりは4時間前に遡る。



「………隊長〜〜ぉ。今日何の日かわかってますぅ?」
本日50回目の猫なで声での同じ質問に、既にうんざりを通り越し、"不機嫌"オーラを体全体に纏っているハーレムがやっと、新聞から顔をあげた。‥眉間に怒りを集中させて。

「っオレの誕生日だって何回言わせやがンだてめぇ!!!!!貢げ!!!!」

ぱぁああんっ

怒鳴られながら、いつの間にか丸められていた新聞で思いっきりはたかれた部下は、ソレにもめげず続ける。
「…っそうじゃなくて…や、それもすごい重要なんですけどぉ…」
「他になにがあるってンだよっ。」
「だから…今日はバレンタインデー……」
その表情から笑みを絶やさないまま、この強者は50回目の催促の続きを口にした。

「っだぁれが、ンな時期にそンな恥ずかしいもん買いにいくか!!!!」
わざとらしい程に悲壮な顔をしてみせ、がっくりと肩を落としたロッド。




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