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side恋人


自分がどんなに最低か、なんて充分分かっていた。
どんどんあの子に惹かれ、愛おしくてたまらないのに沸き上がるのは浅ましい欲望。
ぐちゃぐちゃにしてしまいたい。
それと、醜い独占欲。
誰の目にも映らないよう、誰の手にも触れられないように閉じ込めてしまいたい。
あの唇はどれほど瑞々しいのか、柔らかい肌はどんなに甘美なのだろうと幾度妄想し、初めは一人で発散していた。
いつか、あの子がもう少し大きくなるまでの辛抱。
優しくしたいから。
きっとあの子は俺が初めての男になるだろうから、蕩けるほど優しく抱いてやろう
苦痛など一切感じないほどに。。
最初で、最後の男になれたらどんなに幸せだろう。
2か月、我慢した。
だが若い体も脳味噌も妄想だけでは満足してくれなかった。
本当に馬鹿みたいに欲情した。
俺の容姿のどこがいいのか分からなかったが、幸か不幸かよく声を掛けられた。
女子高生も女子大生も、もっと年上のお姉さんも。
だから身代わりにした。
勿論罪悪感はあった。
身代りにする彼女たちにではない。
あの子に対する罪悪感はいつもあった。
彼氏だから。
だからこれはあの子のためなんだと何度も心の中で言い訳して抱いた。
いや抱いた、セックスしたとは思っていない。
発散するための、俺にとってはスポーツとなんら変わらない行為。
カラオケや買い物や仲間と騒いでストレスを発散するのと同じように、獣みたいに腰を振るだけ。
愛がないから、それはセックスじゃない。

これも、言い訳。
あぁ、分かっている。


あの子に現場を初めて見られた時は焦った。



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あきゅろす。
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