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しかし……………。



「飽きてなんか、ねぇよ!
 すっげぇ、好き……マジ好き。ホント可愛くてしかたない。
本気で好きになった…………」

ズキっと胸の奥が軋む。

「は?」
すぅっと冷えていく。
心が。


「初め告白された時はさ、断ったらアイツ消えちまうんじゃないかって思うくらい儚げで。
自殺でもされたらやっかいだなって思ったんだ。
だから、まぁ、ボランティアみたいな気持で……嫌いじゃなかったし。
ほら、あれくらいの年って同性にも憧れたりするだろ? それを恋愛感情と混同してるんだろうって思って。
しばらくしたら気がつくだろうって。


 でも………、一緒にいるうちにそんなアニキみたいな目で見れなくなってた。

 いつの間にか、俺の方が………溺れてた。」
「じゃぁどうして!」
「抱けるわけないだろうが! ハルはまだ中1なんだぜ!?
 セックスだけが愛情じゃない。
 一緒にいれさえすれば幸せだけど、それだけじゃ我慢できない。
 出来ないんだ。」
「だからって………」
「ああ、最低だって思う………ハルを何度も泣かせてる。
 その度に押し倒したくてたまらなくなる。
 大切にしたいのに、めいっぱい甘やかしてやりたいのに、鳴かせて何も、俺のことしか考えられなくなるほど犯したいとも思う。
 だから、こうやって適当に吐き出してないときっといつか酷く傷つけてしまうから。」

胸が、痛い。
聞けば聞くほど、健人の気持ちが本物だと分かるから。

歯を食いしばり過ぎて、口の中が鉄の味になった。

羨ましくて。

妬ましくて。


いつでも余裕で笑っていた友人の自嘲する姿を始めて見た。

そこまで大切にされている弟が、憎い。



頭を掻き毟り顔を歪める友人に、俺は自分でも驚く提案をしていた。


それが破滅への道だと、気付きもしないで。


その言葉を口にした俺の笑みはきっと酷く歪んだものだっただろう。




「じゃあ、溜まったら俺が相手してあげる。」



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あきゅろす。
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