捧げ物 リク
遠距離

もうすぐかかってくるだろう。

銀さんから電話が。

プルル..プルル..

ほらね

ガチャ

「もしもし」

「あ、二回で出たな」

そりゃでるよ

銀さんからの電話だし

電話の向こうでどんな顔してるんだろ

銀さんがくやしそうに
「直に会ってたら、キスしてた今」

「バーカ。」

憎らしいことしか言えない自分が哀しいな

「素直じゃねーなぁったくよ。」

「そんな私が好き…なんじゃなかったの?」

「あぁ、好きだ。好きで目眩がするわ。」

そんなこと言われたら
当然、私は照れる訳で

「恥ずかしいな…もう」

「そーいうおまえはどーなんだよ」


そりゃもちろん決まってるよ。
でも、私は照れ隠ししか出来ないような、可愛くない奴な訳なんだ

分かってるかのように銀さんは、また口を開いて

「次はいつ会えんの?」

「あと一年。」

「んじゃその前に会いに行く」

遠い距離だからこそ
見える愛もあるんだ


「ねぇ、そっちは、晴れてるの?」


「あぁ、星が綺麗だ。」


「よかった」


「神楽がかわりたいってよ」


「うん、銀さんまた出てね?」

「めずらしく素直じゃねーか。」

「だって好きだから」



また、会いにいく

「もしもし、神楽ちゃん?」

「久しぶりネ」

「うん、久しぶりだね

ねぇ?

銀さんは泣いてない?」


「内緒アル、銀ちゃんが言ってたヨ。」



銀さん大好き。






それが出来たら
もう電話はいらないよ






相互記念
杏様に捧げます!


甘いじゃなくて切ないになってしまいました……

駄作で、申し訳ありません(;^;)

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あきゅろす。
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