企画参加&御題
もう声が出ないのです


君の名前を呼んでも呼んでも。


振り向かない


君への愛の告白も


聞こえない


だって私はもう

声が出ない。


喉を駄目にされたんだ

紫の侍に


呼んでも呼んでも

気付いてくれない。

でも君も私も探している

君の(お前の)存在感を


紫の侍は

無理矢理私を抱くの

痛いも言えない。


銀色の毛の子を成した私

銀色の侍の

息子。


喜んだ君(お前)



紫の侍は



また、中に欲を出す。



私は無いこの声でひたすらひたすら。


紫の侍の子ができないようにと


祈るんだ。



銀色の侍が此処に気付いてくれたなら


その時は


三人で笑いたい。



銀色の侍と私とその息子。



紫の侍はまた



「愛してる」と言う。

僕は

銀色の侍の


「愛してる」が


聞きたい。





なによりも君に会いたい。





狂った愛が、紫の侍の理性を飛ばす。







「や、め、て」


僕の声は掠れてもう声じゃない。















「銀さん、私は此処です」






明日君が僕を抱きしめてくれますように


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