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□びびっと(アキ+シグナー)


久々にネオ童実野シティに帰ってきた!随分見てなかったからか凄く変わってしまった風に見える。
遊星は元気かな。ジャックも、クロウも!サテライトの皆も変わってないといいな。私のこと、覚えてるかな…それがちょっと心配でもある。
遊星やジャックと私は幼馴染のようなものだ。物心ついたときからサテライトで遊んでいた。そんな仲。
でも私は親の仕事の都合で引っ越すことになってしまった。なんてありがちな別れ。ちゃんとバイバイもできないまま私は一人サテライトを去って、ネオ童実野シティじゃない街で暮らしていた。
そして今日!再び戻ってきた、というわけだ。またネオ童実野シティでの生活がはじまる。変わった点といえば一人暮らしになったくらい。
私ももう子供じゃない。ネオ童実野シティでのバイトも見つけたし、貯金もした。準備はばっちりだ!
さて、遊星はどこにいるのかな?まだサテライトにいるのかな。(どうでもいいけど、私はいつの間にかシティとサテライトの境がなくなっていて吃驚した!)
遊星の居場所はきいてみたらすぐわかった。私は教えてもらった場所に向った。どうしよう、久々すぎて緊張する!

「ここ、かな?」

うん、多分ここであってるはず…。でもなんて言おう。
今更になってちょっと恥ずかしくなってきた。向こうが私の顔を忘れてたりしてら意味なんてない。もう数年顔を合わせてないんだ。忘れられていても当然といえば当然。
うう、無性に寂しくなってきた。帰ろうかな…。
そんなことを思っていたら声をかけられた。ん?聞き覚えのあるような…。

「…あ!」

「お前、は」

「遊星だ!やっぱり!」

「なまえ…なんで、」

「私ね、戻ってきたんだ。ネオ童実野シティに」

「そうか。…おかえり」

「…うん、ただいま」

ちょっと気恥ずかしい。でもよかった。遊星が覚えていてくれて。忘れられてたらどうしようって本気で思ってたから。

「それで、どうして此処に?」

「あ、その、遊星たちの顔が見たくて」

「なるほどな」

会えてよかったよ、本当に。
なんだか肩から力が抜けた。緊張してたけどやっぱりここは癒される。だって私の故郷なわけだし。

「丁度いい。ジャックやクロウもいるんだ」

「え、本当?」

「ああ。会っていくといい」

ここで遊星に会えてよかった!会えてなかったら私、出直すところだった。主に緊張で。
遊星の後に続いて行く。室内を見ると懐かしい顔が見えた!ジャックもクロウも変わってない!

「遊星、そいつは…」

「ああ、なまえだ。帰ってきたらしいぞ」

「まじかよ!」

「うん、久しぶりだね。ジャックもクロウも」

「本当だぜ!何年ぶりだ?」

「かれこれ4年以上は軽いな」

「うん、連絡したかったんだけど…連絡先聞くの、忘れちゃったから」

「お前らしいな」

「だけど、また会えてよかったぜ」

「ああ、本当に」

少し泣きそうになった。なんて優しいんだ!皆覚えていてくれてよかった。
なんだか昔の光景を思い出す。あの頃も楽しかったけど、今も、すごく楽しい!
これかはじまる生活は想像以上に楽しいものになりそうだ。私はその期待に胸を膨らませた。





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「たまに、遊びにきてもいいかな?」
「ああ、勿論」
「歓迎するぜ!」
「茶くらいは出してやろう」

続きます。アキちゃんは次くらいに登場予定!




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