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sOS
自覚無自覚

「あなたは自覚が足りなすぎます」
なんだ急に。 今日ずっとこいつは機嫌が悪かった。団活中もにやけスマイルこそ見せてたものの、笑っているのは顔だけなのがはっきりと分かった。

「俺が鍵とかそういう話か?それだったら悪いとは思ってるんだぜ。俺のせいでお前のバイトがまた増えてるんだと思うと「そんなことじゃありません。」
そんなことって…お前にとってかなり大事な部類に該当することだと思うのだが、

「神人が出たなら倒せば良いだけですから」
言ってくれるな超能力者。
「問題なのはあなたです」
俺?俺のどこに問題があるって言うんだ。こんなどこをとっても至ってふつうな男子高校生に。
「わからないのですか?」
こいずはほんと困った人だ、と言いながらずいっと顔を近付けてきた。
「ちょっ、だからっお前顔近いって!」
「あなたのお友達もこれ位ですよね?」
顔を近付けたまま古泉は続ける。吐息をかけるな。
「今朝、たまたまあなたのクラスの前を通りかかりまして、そこで偶然あなたのことをお見かけした時です。肩を組んで顔なんか近いどころかついてましたよね?一体なにをしていたんですか?僕のはこれだけ嫌がるのに彼には平気で触れさせるのですね」

あーあの時か。でもそれは友達同士のスキンシップってやつだろ?別に…
「だからあなたは自覚が足りないというんです。谷口さんでしたっけ、彼があなたに友達以上の感情を持ち合わせていないとでも思いますか?もしあの時点で持っていなかったとしても、あのあなたの悩殺的笑顔に落とされない訳がないじゃないですか!それに周りだって沢山の人がいましたね。あの人だってあなたの魅力に気付いてしまったかもしれません。」
なんなんだ、こいつはさっきから悩殺的だとか魅力だとか…聞いてるこっちが耐えきれん。そもそもだ、
「あー古泉。お前、その…もしかして…」
妬いてんのか? 俺が、友達と仲良くしてるから…そうだよな、お前が友達と肩を抱き合ってるる姿を想像できん。
「まあ、なんだ。別にああ言うことしたいならいつでもやってやるよ。俺でいいんだったらな。 」
ぽかんとしていた古泉だったが、なにやら嬉しそうな顔をしたりそういう事ではっ…などとぶつぶつ呟いていたが、もう一つ伝えるべき事を俺は話し始めた 。
「谷口のことなんだが、」
奴の名前を出した途端、ぴくりとする古泉。
「あいつが俺にその、友達以上とかそういう感情を持つことはありえん。なぜなら…」
「なぜなら?」
「あいつには国木田という立派な相手がいるからだ。」
だからお前も安心して俺にぶつかってこい。



そういって俺は古泉の肩を抱き思いっきり顔を近づけてやった 。





「い、今のはっ…!」

うるせぇ何も言うな。





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2012/06/19
古キョン。 キョンは全部分かってる。
良かったいちゃいちゃしたよ!

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あきゅろす。
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