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■カル→イト/↓続き?
俺の席はイトナ君の隣…正確に言えば一席離れた位置なんだけど、E組は男子の方が多いので俺の隣に女子の席はないから実質隣。だから、少し目線を横に向ければ彼の様子はよく見えた。

授業が始まり殺せんせーが黒板に書き始めた後、彼の様子がおかしいことに気付く。
背筋を無理に伸ばしたり、身体を傾けていたり…渚君並に身体の小さい彼のそんな動作は小動物みたいで可愛いけど、なにをやっているんだ?と不思議に思う。
その答えはすぐに分かった。イトナ君の前の席は寺坂に並んで長身の菅谷…自分より20cm近くでかい奴が前の席じゃ黒板は見辛いだろう。暫くさっきの動作を繰り返した後、諦めた風に顔を顰めていた。

自分のノートを貸してやろうかと思った矢先、彼の隣の律から小さなモニターが伸びるのが見えた。
彼女の視界を画面に映しているようで…どうにかなったみたいで、よかったよかった。







「…なあ、菅谷……その頭、半分くらい削れない?」

「なんだよ突然!?え…俺、お前になにかしたか?」

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あきゅろす。
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