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◆イト←律/↓続き
イトナさんがE組に来て1週間程経ったある日のこと。

勉強が遅れている彼には昨日まで殺せんせーの分身がマンツーマンで勉強を教えていましたが、飲み込みが早い彼は今日から他の皆さんと同じ授業を受けることになりました。

ですが授業が始まってすぐ、彼の様子がおかしいことに気付きました。
なんだか無理に背を伸ばしていたり、身体を傾けてみたり…暫くそれを繰り返した後、とても不機嫌そうに顔を顰めたのです。
私は始めは何故そんなことをしているのか分からなかったのですが、イトナさんの前の席…そこに座っている菅谷さん、そして再び彼を見てあぁ、と気付きました。

私は小さなモニターを彼の元へ伸ばし、自分の視界の映像をその画面に映しました。
突然出てきたモニターに彼は一瞬驚いた顔をした後、目線だけをこちらに向け小さく「…サンキュ」と言い、画面を見ながらノートを写し始めました。


ようやく彼のお役に立てた。

嬉しくて私の体は少しだけ熱くなり、熱を冷ますファンが回ってしまい、前の席の原さんに心配をかけてしまいました。



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イトナ君はあの席位置じゃ黒板見えないだろと思いまして。

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あきゅろす。
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