◆イト律
※律誕から続きで暗い←
「なんか…本当にお前が言った通りになったな」
パーティーが終わって皆が帰った後、まだ残っていた私に彼は苦笑いしながら言いました。
私の誕生日の時に彼に言った通り、E組の皆さんは2年分とも言える盛り上がりで祝ってくれました。
イトナさんも照れ臭そうにしながらも嬉しそうにしていて…けれど、
《…なんで、そんな悲しそうなのですか。》
今の彼は笑っているのに、泣き出しそうで。
「俺はこの日をまたこういう風に過ごせるのを願ってた…けど同時に、こんな風に迎えるのが怖かった」
一班がプレゼントを用意して、三班は料理、二班四班の皆さんは少し早く来て飾りつけ。烏間先生とイリーナ先生も来てくれて、私の時と同じE組全員でのお祝い。
…ただ、一人を除いては。
3月31日を平和に過ごせる…それはつまり、E組に課せられた暗殺が成功したということ。
「あんなに、鬱陶しいって思ってたのに…おかしいよな」
《………。》
ああ、今ほど自分の姿を憎く思ったことはありません。
画面の中にしか存在できない私は、彼の頬を拭うことも抱き締めて慰めることも出来ない。
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