■♀大和←♀筧
※クリスマスボウル後かWC編辺り
「筧くん、ショックだったりした?」
「…え?」
「僕が女だってこと」
「あ、いや…確かに驚いたけど、別にショックってことはねぇよ」
「そう、それならよかった」
「むしろ、俺の方が…お前のことずっと男だって思ってて逆に申し訳ねぇっていうか…」
「あぁ、気にしなくていいよ。ND中では性別隠す目的もあってアイシールド名乗ってたからね。聞いてのとおり声も低いから、間違われるのもしょっちゅうだし」
「そうだったのか…でも凄ぇよ。男連中の差し置いて女でNDのエースナンバー背負って、あの帝黒のエース張ってるなんて先にも後にもいないだろうな」
「女だからって差別されるのは嫌だからね!僕みたいに鍛えてなくたって花梨みたいな細い子でも実力さえあればエースになれる、だからアメフトが好きなんだ」
「いいな…フィールドで戦うお前や小泉さん見てると、俺もまたアメフトやりてぇなって思っちまう」
「帝黒なら君を歓迎するよ」
「おいおい…マネージャーまで引き抜きすんのかよ」
「いやいや!勿論、選手としてさ!君もアメリカでは女子アメフトやってたんだろう?しかもエースと聞いた、充分可能性はあると思う」
「もう現役辞めて二年近く経ってんだから今更無理だろ…それに、今はマネージャーとして巨深の奴等を支えるのを頑張りたいんだ」
「それは残念。あ、そうだ!折角こうやって再会出来た訳だし、連絡先交換しないかい?」
「え…っ!い、いいのか…?」
「勿論!僕があの後すぐに日本に帰っちゃって、連絡先もなにも聞いてなかったの後悔してたんだ」
「正直、俺のことなんて忘れてると思ってた…お前にとっちゃ、ただ助けた一般人程度だっただろ」
「まさか!久し振りに会った日本人だったし、何より君みたいな綺麗な子、忘れる訳ないじゃないか!」
「は…!?え、いや…綺麗とか、そんな…世辞はいいよ…」
「お世辞じゃないよ?脚も長くて綺麗でモデルみたいな子だな〜っていうのが第一印象だったし」
「あ…うぅ…」
「えーと、カケイ…下の名前はスルガ…いや、シュンでいいのかな?」
「あ、あぁ…」
「じゃあ、これから駿って呼ぶね」
「え、えぇ!?…お、俺…下の名前で呼ばれるのあんまり慣れてねぇんだけど…」
「そうなのかい?僕は基本的に友達は下の名前で呼ぶんだけど…どうしても駄目?」
「い、いや………駄目って訳じゃ…」
「じゃあ構わないね!あ、僕のことも呼びたければ撫子でもいいよ?」
「いいい、いや…!そんなの恐れ多くて無理…っ!」
「そうかい?まぁ僕も大和って呼ばれる方が慣れてるからいいけどね。じゃあこれから宜しくね、駿」
「あ、あぁ…宜しく、…大和」
「さて、登録済んだところでどこかでお茶でも…」
「大和、話弾んでるところ悪いけどヘラクレス氏が呼んでるよ」
「え?あぁ、分かった。ごめん、駿。ちょっと待っててくれるかい?」
「あ、あぁ…俺のことは気にしないでいいよ」
「鷹、悪いけど僕がいない間、駿の相手してもらっててもいいかな」
「………別にいいけど」
「じゃあ、宜しく!」
※大和一時離脱
(うわぁぁぁ…名前で呼ばれんのマジで動悸ヤベェ…!水町に呼ばれてもこんなんにならねぇのになんでだ…!?)
「………筧くん…さん?だっけ」
「あ…いや、君付けでいいよ」
「そう、じゃあ筧くん。………大丈夫?」
「え、あ…な、なにが…?」
「…いや、なんでもない(ここにまた一人、大和にオトされたか…)」
+++++
性別関係なしに♀筧の初恋は大和君なんでしょう。
後半の呼び方の話は通常時でもやってそうなやり取りかなと思います。
あ、♀大和の下の名前は【撫子】(なでしこ)です。もう当時からこれは私の中で固定されちゃってますw
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