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番外編

「ぅんー……しょ」

奏汰は、部屋の模様替えをしていた。
要らない物を入れていた箱を取り出すと、中を確認する。

「えーと……これは、もう要らない……っと」

昔、書いた絵。
裏側には、子供らしい文字で、"さくらいかなた"と書いてある。
それを興味なさげに見つめ、袋に入れていく。
あれよあれよ、と云う内に、ゴミ袋は膨らんでいく。

「こんなに無駄な物があったのか」

感心したかの様に呟かれ、クローゼットを見つめる、その眼差しは、キラキラと輝いている。
それを見た国光は溜息を吐いた。

「クローゼットの中はタイムマシン…ッ」
「そんな訳ないだろう(--;)」
「良いだろー。ハチミツくん。夢がないぞ」
「どんな夢だ(--;)さっさと片付けるぞ」
「はぁい」

ガタガタと、次から次へと出てくる箱を外に出し、組み立てた棚を設置し始める。
正直云えば、こう云う時の男手は助かる。
特に、国光の特技である木工。
これが大いに役立った。
一通り何でも出来る奏汰だが、苦手な物があった。
それは、工作である。
どれだけ、取扱説明書を見ても、完成した試しがない。
必ず、何かしらの部品が余るのだ。
それ故、木工関係は国光が作る事となったのである。

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あきゅろす。
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