Wonderful days
氷帝の天才は変わり者
「イケメン?それは兄上達の事を指して居るのかね?」
きょとんとした表情に、女子生徒が大きく頷いた。
「モデルのKaitoに、Eternalの雪斗、俳優の日下部連がお兄様だ、なんて贅沢すぎるわ」
「贅沢…?理解出来ないが」
「人間に興味を示さない奏汰には判らないわよ」
どうやら、跡部様フィーバーを終わらせた他の女子生徒達が、ホームルームに間に合わせようと各クラスに戻って行ったようだ。
「あれだけ騒げば、ストレス発散出来ただろう?」
「何云ってんのよ!!私はね、朝だけしか、跡部様を見られないのよ!!あぁ、跡部様…」
奏汰の後ろに座った女子生徒は、うっとり、とした表情を浮かべ、目に焼き付けた跡部様の姿を思い出して居るようだ。
「………あれのドコが良いんだ?」
こてり、と小首を傾げ考えるものの、答えは見つからない。
「人に興味を示さないアンタが、我が氷帝学園創立以来の天才だなんて…あり得ないわ」
「う?」
きょとんとした表情に、溜息を吐く2人。
「ホント変わり者よね…奏汰って」
「変わり者なのはボクだけだ。どうだ、参ったか」
「「自慢にならないわよ!!」」
「ふえーん(。>_<)」
2人の突っ込みに、奏汰はどうする事も出来なかった。
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