[携帯モード] [URL送信]

Wonderful days
奏汰が逆らえない人物
怒りのオーラを未だ、身に纏う奏汰に近付く国光。
それを黙って見つめる部員達。

「それぐらいにしておけ」
「………まだ、満足してないぞ(# ̄3 ̄)」

ぱち、と、小さな火花が散った気がする。
冷ややかな空気が流れる中、口を開いた国光は一言、

「俺の云う事が聞けない、そう解釈するが……?」

と、告げた。
すると、その言葉に、ぴくり、と、奏汰が反応を示す。

「どうなるか、判っているな?」
「はぅっ!!Σ( ̄□ ̄;)」
「なら、止めるんだ。判ったな?」
「あぅう……o(T□T)o判ったorz」

あれだけ、機嫌が悪かったにも関わらず、何時もの、のほほんとした雰囲気の奏汰に戻っていた。

「手塚君様々ねぇ」
「………」

何処かしら、景吾は面白くない。
ここで再び、奏汰を問い詰める事も可能だが、再び、鎮火した火に、ガソリンを注ぐ事をする必要はない。
事情は、そこにいる右岡とレギュラー陣に聞き、明日にでも、奏汰に説明させれば良い。
無理矢理、自身を納得させる。
すると、国光の制服の裾を握り締め、トボトボ、と歩く奏汰の姿が目に留まる。

「ナシ、はない?」

不安げに見つめるその様は、飼い主に叱られた子犬その物である。

「あぁ。安心しろ」

その言葉に、ほっ、と安堵の溜息を吐く奏汰であった。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!