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謎の紳士

シトラスを船に連れて帰るとリーゼント頭やかわいい末っ子が騒がしかった。
マルコはとりあえずナースにシトラスを預け、我等が親父に報告しにいった。

「グラララ、そりゃ面白ぇ拾いもんしたな。マルコ」

特徴的な笑い声をあげながら白ひげは酒を一口飲んだ。

「悪いやつでもなかったから一応連れて来たよい。シトラスって名乗ってた」
「シトラス?」

白ひげはシトラスという名に首をかしげた。

「そいつぁ茶髪だったか?」
「?あぁ、茶髪よい」
「グラララ、そうか。あいつかぁ。シトラスはお前の正体知ってて話しかけたのか?」
「手配書で見たって言ってたよい。親父、知り合いかい?」
「まぁおいおい話すさ」

曖昧なオヤジに首をかしげながらもマルコは食堂へ向かうと、泥のように眠っていたはずのシトラスがそこにはいた。

「すげえ!エースさんといい勝負だ。こいつ」

言葉通り、シトラスはまるでブラックホールのようにエースと同じ、いやエース以上のペースで食べ物を口に運んでいっている。

「ぶあ!ばぶこ!!」(ああ!マルコ!!)

エースが口から食べ物をとばしながらマルコを指さした。シトラスマルコを見ることなく食べ物を口に運んでいる。

「お前の連れて来た奴、なかなか面白いな」

隣でマルコと同じように苦笑を浮かべる十六番隊隊長イゾウがそういった。マルコは同意するしかなかった。

「このアホンダラ!食糧庫を空にする気か!!」

オヤジの魔法の拳骨でシトラスとエースの食事は止まった。

「オヤジ!久しぶりですね」

シトラスはオヤジを見ると、たちまち笑顔になった。

「グラララ。おめぇも元気そうだな。この船に大人しく乗ってるってことはもういいてことだな?」

オヤジの問いにシトラスは頷いた。

「オヤジ、いい加減説明してくれよい」

長男の言葉に一同は頷いた。

「こいつはシトラス。数年前、ある島で会って息子になるように言ったがやることすましたら来るってことで別れた」

「初めまして。今日からこの海賊団に入ります、シトラスといいます。カゼカゼの実を食べた能力者です」

まるで紳士を思わせるシトラスは綺麗に礼をした。



謎は魅力に一つ




「野郎ども!宴だ!!!」

「「「「「「おおおおおおおお」」」」」」





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あきゅろす。
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