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突き刺さったフランスパン

マルコはエースを締め上げたあと、長い船旅によって溜まってしまった欲を吐き出そうと娼婦館に入ろうとしていた。
締め上げられたエースはすでに肉屋へ向かっていったシトラスを追いかけていった。

「さてと、ひとまずここかねい」

町一番といわれている高級娼婦館に入ろうとしたマルコはあと一歩で店の中というところで何かに引っ張られ、しりもちをつきそうになったがそれは受身をとった。

「エースにシトラス。どうしたんだよい」
「行きましょうか」
「は!?」

騒いでいるマルコを無視して二人はマルコの腕を掴んで再び砂浜へ向かった。

「何してるんだよい!?」
「わりぃな、マルコ。大義のためなんだよ」
「たいぎ!?」
「肉を食うっていう大義のためだよ」

その声はエースでもシトラスでもなかった。
サッチだった。

「おめぇ、何でここにいるんだよい」
「気合だよ」

普通なら明日につくであろうモビーディックはすでに港に停泊してあった。

「ごくろうだったな。おら行って来ていいぞ」
「やった!では次こそ食堂へ行きましょうか。エース」
「だな!」

サッチの言葉にシトラスとエースはありえない速さで町へ戻っていった。

「どういうことだよい?」

凄みを利かせたマルコだったが、サッチ以外の同じ隊長たちに取り押さえられてしまった。

「実はさ、さっさと町へ行ってしまったお前たちを締め上げようと思ってな町へ探しに行って、最初に見つけたのはあの二人だったってわけ。でもあの二人は二人で思い切り暴れまわる上にロギア系っていうせいで捕まりにくい。だから俺達はあいつらに平穏無事に町で過ごさせることを条件にマルコを捕まえて来いって言ったわけぶしっ」
「なげぇよい」

長々と話すサッチにマルコは嫌気が指して蹴り飛ばした。
サッチのリーゼントはものの見事に砂浜にはまりぬけなくなってしまった。

「くっそぉぉ!!!」

なんとか砂浜から大事なリーゼントを取り出そうとするが無理だった。

「置いてくか」
「ああ」

隊長たちはサッチをほうっておいて船へ戻っていくのだった。


読者を裏切るな



(お前らも助けろよ)
(すみません、サッチ隊長。画的に方って置かせていただきます)
(裏切り者!)





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あきゅろす。
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