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頭上にご注意を

「海もいいですけど久々の陸もいいですね」
「お前はただ肉が食いたいだけだろい」
「あはは、ばれましたか?」
「よだれが思いっきり垂れてるよい」
「え、うそ!?」


シトラスは急いで口元にだらしなく垂れるよだれを拭いた。
マルコはそんなシトラス呆れたように見て町へ足を進めようと、砂浜を歩いているとシトラスに呼ばれた。

「んだよい」

振り返るとシトラスはマルコの頭の上を見ていた。

「マルコ、頭上注意です」
「どういういぶしっ」

尋ね返そうとしたマルコはみなまで言う前に強い衝撃にあたり砂浜に顔をうずめた。

「にーーーーーくーーーーーー!!!!!!!!」

元気よくマルコの頭の上にエースが叫んだ。
上といてもマルコの上にあるストライカーに乗っているエースといったほうが正しい。

「エース、早く逃げたほうがいいですよ」

これまた爽やかに微笑むシトラスにエースはストライカーの下をみた。そこには青い炎を出すマルコがいた。
エースは声にもならない叫び声を上げた。
がすでに遅かった。
マルコはエースの胸倉を思い切り掴んだ。

「いい度胸してるよい。エース」
「マルコ、おおおおお落ち着け。な?な?」
「自分でもびっくりするぐらい落ち着いているよい」
「落ち着いてる人は額に青筋たててねぇよ!」
「死ねぇ!!」
「ギャァァァ…」

悲鳴が小さくなっていくのを聞きながらシトラスは小さく手を合わせるのだった。



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