[携帯モード] [URL送信]
元気になるお知らせ


サッチフランスパン事件から三日後。
本音は肉を食べたいというシトラスに誰もが非常食に見られないように気をつけていた。
特にマルコは隊長というせいでよく顔を合わせる。
その度に無駄に身構えてしまう。
サッチに至ってはシトラスの声が聞こえるだけでご自慢のリーゼントを隠す。

「島が、見えたぞぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

見張り役のいつもより気合の入った知らせに誰もが喜んだ。
いち早く島に降り立とうと不死鳥化したマルコについて、船のてすりにたったのはシトラスだった。
シトラスは指をすこしなめて風の向きを調べた。

「うん、バッチシ」

「おめぇ、一体何やってんだ、よい!?!?」

マルコがみなまで言う前にシトラスは風になっていってしまった。

「勝手な行動は許さねぇよい!!」

マルコも急いであとをおう。





「いいなぁ、俺も行きたい」
「しかたねぇよ、エース。お前は能力者なんだから。俺とここで留守番な」

去っていく二人をうらやましそうに眺めているエースをサッチはなだめた。

「航海士!」
「何でしょう、サッチ隊長」
「島はいつ着くんだ?」
「早くて明日の朝です」

エースが黙り込んだ。
しかし数秒後には何かひらめいたように船内へ走っていった。

「いきなりなんだ?あいつ」

サッチが不思議がっていると海面で大きな音がした。
身を乗り出して海面をみると、そこにはストライカーに乗って島を目指す末っ子の姿。


「グラララ、随分と静かじゃねぇか」
「オヤジ」
「サッチか、なにシケタ顔してやがる」
「マルコとシトラスとエースが島に先に行きやがった」
「しょうがねぇ息子どもだ」

オヤジは後ろでサッチどうよううかない顔をした息子たをみた。

「野郎共!明日は総出で馬鹿息子三人を連れ戻せ。拳骨してやるぞ!!!」

「「「「「「「「「おおお!!!」」」」」」」」」




愛の拳まで数時間



三人の幸せな時間はタイムリミットつきとなった。







[前へ*][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!