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花蜜どろぼう
あなたは蝶々のように甘い密だけを吸って
「もう君にはうんざりだ。」って
そっぽむいてしまえば
そっと花びら開く
内緒でいいコになるの
片想いの特権でしょ
廊下に散る桜にキス

あなたが隠すかわいこちゃんを
つきとめる気もないわ
できることなら会いたくない
おうちで杏里を聴きながら泣くわ

夢のような日に
はなびらを閉じる
だってあなただけを好きなあたしは死ぬんだから
ずっと隣にいれる気がしたんだ
終わりを告げる風の音
桜が散ってく瞬間



あたしじゃだめなとこを
順序よく並べてみて
逃げたくなるようにズタズタにうちのめされたい
一生あなたの顔を見なくてもよくなるように
今、もう、すべてを忘れてしまいたい


夢が終わり
プレゼントをあける
だってあなたからもらったあたしは死ぬんだから
夢のようにあなたがあたしを呼ぶの
なでるような低い声でやっぱり
ずっと隣にいたかっただけなの
ただ繰り返しなぞる
形も温度も
どうしようもない日にあなたを思い出すから
恋を恋と呼んで
あなたにぜんぶささげるよ


あいたい
あいたい
願うたび星の列車がやってきて
いつもあたしの胸をさらう
花蜜どろぼう。

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あきゅろす。
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