*憂鬱学園男子寮*
*登校*
こんにちは。
そして、初めまして。
俺は白井薫。高校二年。
一年前にここに引っ越してきて、今は憧れ(笑)の寮暮らし。
親に縛られず、のびのびと生活している。
・・・はずなんだけども、
翔「おはよーーーーう!!」
薫「うっわ!」
今日もまた後ろから大きな声がいきなり。
こいつは、小瀬村翔。
難しい名前だけど、覚えてやって。
翔「あのさ、昨日の宿題やった?」
薫「やってきたよ。」
翔「ふーん・・・。」
薫「・・・。」
翔「・・・・・・。」
・・・。
薫「見るか?」
翔「おお!」
・・・まぁ、こんな性格な奴。
元気過ぎて大丈夫か?とも思えてくる。
でも、やっぱり・・・
翔「お!俳堵先輩じゃん!」
薫「え。」
翔「おーい!俳堵せんぱーーいっ!!」
薫「バッ・・・話しかけるな・・・!」
俺は、あの俳堵とかいう先輩が好きじゃない。
というか・・・
俳堵「あれ?二人、いつも一緒の登校なの?」
翔「はい!だって俺ら同じ寮ッスもん♪」
俳堵「へぇ・・・。」
なんだ?こっち、ガン見してきてんだけど・・・。
てか、ええええっ!?
顔近い!!何だ・・・
俳堵「今日また、俺の部屋に来いよ。」
・・・。
薫「・・・行かない。」
翔「え゛!?先輩、何話してんスか!!薫は俺のだから取らないでくださいよー」
薫「おい。誰がお前のだ。」
翔「何言ってんだよ!この前、ココにキスマーク付けてやっただろ!もう忘れたのかよっ!」
翔は自分の首をトントンと指で叩く。
どうせ、またコイツの妄想とか何とかだったりするんだろ・・・。
薫「とにかく、先輩はここでさようなら。俺は翔とのんびり学園棟行くんで、先輩は急いだら?」
俳堵「・・・冷たいなぁ、薫ちゃんは。」
薫「・・・」
先輩は、言ったとおり早足で学園棟に向かっていった。
路地に曲がった辺りで八雲先輩の怒声が聞こえて来たけど、いつも通りの事だからもう気にはしない。
翔「薫ー・・・もうちょっと、先輩には優しくってか・・・言葉使い考えようぜ・・・?」
薫「なんで翔がそんなこと気にすんの?」
翔「そんなこと!?俺は、お前が心配で心配でたまらないから言っているんだぞ・・・!」
薫「あーはいはい・・・。」
俺は、言葉使い考えて無いのか・・・。
まぁ、いっか。
翔「なぁなぁ・・・!さっきの言葉・・・もしかして俺の事を優先してくれたのか・・・?」
・・・。
薫「・・・まぁ、遠まわしに言えばそうだけど・・・近く言えばあの先輩嫌いだからなんだけど。」
翔「そんなに俺の事が好きなのか・・・!」
薫「話聞けっつの。」
てか、予鈴のチャイムあと2分じゃん・・・。
急がないと・・・
薫「いいから、引っ付くな!!離れろ・・・っ」
翔「俺、ずっと薫の事が・・・」
薫「好きなんだろ!!毎日、腐るほど聞いてるから・・・って、あーもうっホント離れろ!」
何だコイツ・・・思った以上に力強くないか・・・!?
薫「後で何でもしてやるから、とにかく学園棟に入らないと・・・っく・・・学園内全体掃除当番だぞ・・・!」
翔「何でも・・・?」
薫「うん・・・何でも・・・。」
ふぅ・・・押し倒される寸前だった・・・。
薫「だから、急ごうよ・・・?」
翔「分かった・・・!」
これで校門に入れる・・・。
と、思った矢先の
予鈴。
オワタ\(^p^)/
<*登校*終わり>
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