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ぐうぐう



「はる」



『父さん!』



「はるは本当にいいこだね」



『…うん!だってはる世界中で父さんの事が一番すきだもん!ねぇ、父さんは!?』



「…父さんも、はるがー…」
















ーて







てー…くだ…い





「起きて下さい!!」




『ふにゃっ!!!』




なっなに!!




火事!!!?




耳元で(かなり近い)大声を出されて私はびっくりして飛び起きた



そんなに近くで言わなくても…!



耳の奥がじんじんする…



これは鼓膜破れたわ…



「そんなに大きな声は出してません!」




『うわぁ!!!エスパー!!!』



「レスリー?それはなんですか?」



『あんたどんな耳しとんじゃい!!!』



飛び起きた私の横にいたのは、さっき会った貝殻ビキニの女の子だった



この子、おしとやかに見えて以外と凄まじいものを持ってるわ…



これはいずれ師匠と呼ばせてもらおう…



私がいろいろな事をうんうんと唸りながら考えていると、彼女は一息付いてから口を開いた




「なんだか凄く優しいお顔で眠られていたので、起こしずらかったんですけど…」



困った顔をする彼女




いやいや…
あの大声には遠慮という物が微塵も感じられなかったですけど…!!



「でもそろそろ王様が貴女が眠り病か何かじゃないかと心配されていたので起こさせて頂きました!」










へ?




『あ、あの…私、そんなに寝ちゃってました…?』



「ええ!王様とお話している途中からぐうぐうと眠られて」




あの人がこの子の言ってる王様なんだ…



たしかに言われてみれば頭に王冠が乗っていたような、いなかったような…



「のっています!」



『…!!!やっぱりエスパー!?』



「レスラー??」



『まさか…プロレス好きなの…?』



「それはさておき」



『凄いスルースキル!!!!!!!』




私も身につけたいです!!!




「貴女はあれから丸一日ぐうぐうと今まで眠られていたんですよ?」




!!



丸一日!?



それは流石に自分でも引く!




『…申し訳ありませんです…』




完全に迷惑かけすぎている…



しかもよくみれば今私がいるのは大きな貝殻を象ったフカフカのベッドの上



ここまで運んできてもらった上にぐうすか寝てる私を心配してもらえるなんて…



『なんだか本当にご迷惑おかけしました…』



申し訳ない気持ちでいっぱいで彼女に頭を下げると彼女は慌てたように私の肩を掴んだ



「あっ頭を上げてください!貴女は客人としてここにいらっしゃるんですから!」



『え…?きゃくじん…?』



彼女はまじめな顔をして言った




「王様は貴女にお聞きしたい事が山ほどあるそうです」





「これから王様にお会いして頂きます」





……私、どうなっちゃうの…?





ぐうぐう



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