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僕のペット



僕は今日道端でバッタを見つけた



虫なんて全く興味が無かったのに僕はそのバッタに目を奪われた



僕はバッタを家に持ち帰った



小さいカゴでは可哀想だ



僕はバッタが苦しくないように人間1人が入れるくらいのカゴを用意した



僕は毎日バッタに
沢山餌をやった



バッタは幸せそうに食べていた



むしゃむしゃと



嗚呼
下品だな…



そう思うけれど
やはりこのバッタは可愛いらしい



僕はバッタの頭を撫でてやった



しかし



ある日僕は仕事が忙しく



半月も家を開けてしまった



ぐったりと疲れた体を引きずって僕は自分の家へ帰った



はあ…
疲れた…



そう思い僕は玄関を開けた



その瞬間



むわっとした異臭が鼻についた



何だ…?
この臭いは…



…っ!そ、そうだ
バッタが!バッタが!



僕は慌ててリビングに向かった










カゴの中で
女が死んでいた



あれ
誰だこの女



不思議に思い
僕は女の長い髪を掴み上げた



少し腐っていた



…こいつは誰だ



いや、それより
それより僕のバッタは…!



その時ふと気づいた



嗚呼



そうか



この女は



僕のバッタ















「ああ、もしもし部長ですか?ええ、はい。明日休みを貰いたいと思って…え?ああ、ちょっと山に登ろうと思って…」









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