敵か味方か _ 『 もう、いいよ … 。 ごめんね 、私が生きてるのが悪いんだよね … 。 私が死ねば、いいんだよね … 。』 朱里が、震える声でそう言った 。 _ パシンッ…… !! 朱里が、驚いた顔をしてる 。 そりゃそうか、うちが朱里の頬叩いたからな 。 でも、許せんかった 。 許したくなかった 。 《 なんで … そんな悲しいこと言うん … ? 朱里は、生きててええんやで 。朱里が居らんかったら困る 。 なぁ、朱里 。 うちはな、そんなことを朱里に言わせる為に朱里の味方しとるんちゃうで ? ほんまの朱里の笑顔見たいねん 。 作ってる朱里の笑顔じゃなくて、ほんまに楽しくて笑ってる笑顔が見たいねん 。》 『 うっ … っ … 。』 やっと、朱里が泣いた 。 皆の前で 。 [*前へ][次へ#] [戻る] |