敵か味方か _ 《 朱里っ 、大丈夫 ?何があったん ?》 何を聞いても震えながら首を振るだけ 。 ほんま、何されたんや 。 「 おい、そこどけ 。」 そう言ったのは跡部先輩 。 跡部先輩の手にはカッターが握られていた 。 「 これはな、躾やねんで 。」 忍足先輩の目は冷たい 。 《 そのカッターで、なにをするつもりですか … 。》 「 翔子はそいつに腕を切られた 。 仕返すに決まってるだろ 。」 跡部先輩は当たり前のように言った 。 なんなんや、こいつら 。 ほんまに頭逝ってもたんやな 。 [*前へ][次へ#] [戻る] |