単純にぼくらは、まだわがままな子供なのだ(暗)


ただただ、離れたくないという自分のわがまま。

それでも彼は笑いながら受け入れてくれる。




「どうして?」




彼はボーイッシュな女の子がタイプだと、誰かから聞いたことがある。

つまりは、さばさばしてて、あまりお互いを依存しないタイプが好き…と私は自分勝手ながらに解釈している。




「さあな。どうしてだろうな」




彼はやっぱり笑いながら、私を見ている。




「俺もさ、自分のエゴでお前を他に行かせたくないように言ってんだ。同じだ」




同じだろうか?




「同じだ」


彼は私の表情を読み取り、答えた。


「俺もお前も互いに依存している」
「そうだね、依存している」




それは市場やネット市場で売られている薬や麻薬以上に危ない依存症。


ずっと一緒にいられる保証なんてないのに。
甘い言葉に魅了される。
でも多分、


単純にぼくらは、まだわがままな子供なのだ
(誰かに認めて欲しいという、依存症)(そしてまたわがままを繰り返す)(貴方に認めて欲しいから)






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