トライアングル関係(ラッセ)



アレルヤが女を連れて帰って来た。

「あ、あり得ない…!あのアレルヤが…!!」
「話によると、超人機関からの仲らしいですよ〜」

ミレイナが凉のアレルヤへの気持ちを知らずにご丁寧に教えてくれた。
ちなみに、ミレイナと刹那とアレルヤ以外は凉がアレルヤが好きなことは誰もが知っていた。

「うぅ…そりゃ、自分が言わなかったから仕方ないけど!!」
「それに、凉はトレミーに入るより、地上のほうが多かったんだから…」

フェルトがフォローしてくれた。

「アレルヤのバカーーーー!!!!」

凉の叫び声は艦内に響いた。

「凉?」
「ラッセ〜〜!!うわああああ!!」

ブリッジに入って来たラッセに凉は抱きついた。

「ああ、アレルヤか」
「そうなの。ラッセ、居住区で凉見てくれる?」

ラッセは嘆息しながら

「了解した」

と言って、凉を連れて、凉の部屋に向かった。

「凉、大丈夫か?」
「うぅ…他人の気も知らないで、ノコノコ敵の超兵連れて来て……」
「ロックオンが発見した時はキスもしてたみたいだからな」
「う…」

ラッセは言い過ぎた、とすぐに思った。
彼女はいつもなら強気で皆を押してくれる存在なのだが、今は違うのだ。

「そうよ、どうせ小さい頃からの恋に勝とうなんて思ったりしないわよ…」
「凉、」
「でも、やっぱり辛い…」
「それは、充分わかる」
「ラッセも?」
「会ってから次第に彼女のことに惹かれていった。けど、その彼女は別の奴が好きだったんだ。近くにいたから、仲間だったから、余計辛かった」
「そう…だったんだ…。で、その人は?」
「ん?ああ、好きだった彼にアタックしても振り向いてもらえなくってな」

凉は何だか自分みたいだと思った。

「で、彼のほうが昔から好きだった子を連れてきてな。…フラれて今も泣いている。俺の横でな」
「えっ」

凉は涙を止めて、ラッセを見た。
ラッセは、というと凉と目を合わすまいと横を向いていた。

「ラッセ…ありがとう…あの、」
「行って告白して来い。…俺みたいにな」
「……うん!」


凉は部屋を出て、アレルヤの元に走って行った。



トライアングル関係
(アレルヤ!私アレルヤのことが好きだった!!)(え!?凉!?)


end.


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