詩* white
海の底
静かな空の下
聞こえてくるのは
波の吐息
冷たさが足の先から
包んでゆく
「届いてほしい」と
何度願った事だろうか
本当はわかっていたはずなのに
「諦めよう」と
何度自分に問いかけただろうか
もう届かない事知っていたのに
だから貴方に
もらった大切な宝物
涙で出来た
深く蒼い海に沈めましょう
永遠に眠れる 暗い底
いつかわすれてしまうのかしら?
輝きながら
海の底へと散ってゆく
最後に呟いた言葉は
「ごめんね。」 だった
一滴の温もりの涙が零れおちる
貴方への想いとともに
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