日記 SS 変化と不変(鬱な詩) 不変と変化 どちらが困難なのかなど明確である。 変化である。 変わる事は、多くの勇気と労働力を必要とし、 止まる事が出来ぬからだ。 それに代わって不変は ただ流れ逆らわず其処に存在し続ければいいのである。 だが、人間は気付いていない。 不変とは酷く緩やかな坂を下っているに過ぎないのだという事を… 人間は常に 退化・劣化・老化・腐敗・堕落… 負の方向へと向かい続けている。 その流れに抗う事こそ変化であるのだ。 変化を止めてしまえば、 人間を人間たらしめんとする要素が消え去ってしまう。 変化を放棄した人間は、廃人である。 坂が終わるまで…いや、 人生という坂が終わりを迎えて冥界に辿り着くまで 堕ちて行く事は止まらない。 どんな変化であろうと変化は正であり、 不変は負なのである。 人間は変化を止めてはいけない。 ヒトは歩みを止めてはならないのだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |