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御門「……とりあえず、家の事なら俺よりお母様に言うべきだと思うぞ?」


どうやら居候…ペットが増えるようだとなんとか認識したシンデレラですが、自分にそれを許可する権限はさしてありません。

我が物顔で居座る狼ではなく、おろおろとするハムスターを見やりつつ言います。


砂凪「…あ…うん…」

明良「…まぁ、大丈夫だと思うけどな〜」


継母はなんだかんだ身内に甘いので、きっと仔猫の言うとおり大丈夫でしょう。


明良「…てか、一番最初にくっつくのが動物たちとか、この劇ホント何…」

御門「…全くだ」


いや、ついさっきフラグぶち折って逃げて来たのは、他でもないシンデレラやらかな?


御門「あれはアイツが悪ぃんだよ! っ、良い子も見てる劇でなんつー事を…!!」


あくまで、『腐った』っていう枕詞の付く『良い子』やけどな(爆)


砂凪「…何があったの……いやごめん、やっぱ訊かないね」


ハムスターが何気なく訊きかけますが、シンデレラの形相を見てすぐに言葉を引っ込めます。

シンデレラの顔がよほど怖かったのか、ハムスターは彼女から死角になる狼の陰に隠れてしまいました。

後ろに隠れられた狼は、特に何も言わずにその頭を撫でてやっています。


明良「そろそろ家に着く〜…、あ、0時前に帰ってこれて、これはこれで良かったかもな」


0時になったら魔法も解けて、うっかり徒歩で帰らんといけなくなってまうからな。

馬車から降りつつ、シンデレラは裸足のまま伸びをします。


御門「あー、帰って来た〜…。…お母様たち置いてきちまったけど、まぁあの人たちは大丈夫だよな」


仔猫とハムスターと狼も続いて馬車を降りると、ちょうど0時の鐘が鳴ります。


──ゴーン、ゴーン…


明良「にゃー」

砂凪「ちゅー」

御門「あ。…そいや、縮むんだっけか…」


魔法が解けた仔猫とハムスターは、また幼い姿へ。

可愛えなぁ、キティホンマ可愛えなぁ、ハァハァ。


御門「…はいはい、自重自重」

桐琉「…小さいな…」


自分の腰程までしかないハムスターを抱え上げ、狼がしみじみ呟きます。

てか、そないな直接触れ合えてええなー、ええなー。


桐琉「…まぁ、これはこれで可愛いか」

砂凪「ちゅ?」

桐琉「……キスでも強請られてるみたいだな…」

御門「いや、それ鳴き声。…てか、この構図もの凄く犯罪臭い! 何か色々とマズい!!」


ハムスターを抱え上げる狼…は先ほどもあった構図ですが、ハムスターが小さいお陰で犯罪率が大幅にアップです。


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あきゅろす。
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