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突然のシンデレラの登場に、会場の人々はざわつきます。

綺麗なドレスに、何よりその美しい容姿。シンデレラは、老若男女様々な人々の視線を引きました。


鈴「あっ、御門君だ〜。わーい、やっほー!」

御門「だから本名で呼んでんじゃねえ、阿呆!!」


人混みの中から呑気に手を振る継姉Aに、脱力していたにも関わらず思わずツッコむシンデレラ。流石です。


翡翠「知り合いなのか?」

鈴「あ、えーっと…義妹?、です」


一瞬設定を忘れかけていた継姉Aの回答は、何故か曖昧です。


椿「鈴っ…!」

唯人「あっ、鈴君良かった探しました。…あぁ、シンデレラさんも無事に到着されたんですね、良かったです」


ざわめきの中、継母と継姉Bも合流したようです。

此方を見て安心したように微笑む継母に、けれど一言文句が言いたいシンデレラ。


御門「ちょっ、お母様色々と余計な事を…! ていうか、父親が出来るってマジですか…!?」


あ、そこが気になってたんや、シンデレラ(笑)


椿「えっ…? 唯人君結婚するの…?」

鈴「えっ、お母さん、ウチお父さん出来るの!? いつ!?」


継姉たちもその話は初耳だったらしく、継母に詰め寄ります。

…うん、またカオスになってきた(笑)


唯人「あー…、もう少ししたらちゃんとお話しようかと思っていたのですが……。龍治が話したんですね」

龍治「…何だ、悪かったのか?」


って、いつの間にか継母の後ろに魔法使いが!

…魔法使いって、瞬間移動も使えるんか?


鈴「え、魔法使いさんがお父さんになるの?」

龍治「…文句でもあるのか」

椿「唯人君が倖せなら…、僕たちは文句はないけど…」

龍治「なら問題はないな、唯人は俺が必ず倖せにする」

唯人「龍治…」


潔い魔法使いのプロポーズに、ちょっと感動したらしい継母。

…そろそろ本気で忘れてるようやから言うとくけどな、此処舞踏会場やで? ついでにこの話は一応シンデレラやからな?


龍治「…チッ、ナレーター空気読めよ」

鈴「空気嫁ー」


…だから継姉Aはどこでそんな言葉覚えて来るん? 軽くキャラ崩壊やで?


鈴「え、今更?」

翡翠「…とりあえず茶化すのは止めておけ、鈴。話が全く進まない」

鈴「はぁーい」


継姉Aが隣国の王子様の言う事は聞く子で助かったわ…。

全員がてんでに暴走するから、ビックリする程予定通りに話進まんで、管理人が死にそうやで?


御門「つまり自分のせいじゃねえかよ」


うん、まぁな(笑)


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