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みんなでシンデレラを演ってみた

※ 二周年記念、混合パロ企画。みんなで『シンデレラ』を演っちゃうよ!(ギャグです)





えー、むかーしむかし、ある所に、おじいさんとおばあさんが〜……、


唯人「利也さ…、いえナレーターさん、演目はシンデレラですよ」


あぁ、そやったそやった。やー、なんや昔話言うたらそう言いたくなるやん?

…まぁええわ。えー、昔々ある所に、シンデレラと呼ばれるお父さんを亡くした可哀想な女の子が、継母継姉たちと暮らしておりました……。


鈴「御門くーん、…じゃなかった、シンデレラー!」

御門「…待て、劇に入る前にツッコませろ! 何故俺がシンデレラか!! 普通長編主役の誰かだろ!?」


えー、だって長編って言ったって三本あるし、その中の主人公の誰かがシンデレラやったら角が立ちそうやん?

それにジブン、多分全キャラ中で一番のハマり役やし(笑)


御門「それどう言う意味で!?」


哀れ役が似合うという意味で?


御門「………」 ←ハッキリ言われて凹んだ


おーい、凹んどらんで劇の続きやらんとー。


鈴「御門君、ガンバ!」

御門「…そう思うなら代わってくれないか?」

鈴「ヤだ」(キッパリ)

御門「………」

唯人「鈴君、御門君、劇を続けますよ」

鈴「あっ、はぁいお母さん。…えっと、シンデレラ! 今日のおやつのスコーンのジャム、苺とさくらんぼどっちがいい?」

御門「…は?」

鈴「どっち?」

御門「…え…い、苺…?」

鈴「苺ね〜。お母さんは〜?」

唯人「では、私はさくらんぼで」

鈴「分かった〜。じゃあ準備してくるね〜」


継姉はぱたぱたとキッチンに入って行きました。入れ替わりに、もう一人の継姉がやって来ます。


椿「…ねぇ御門君、唯人君、僕の眼鏡どこかで見てない?」

御門「…いや、お姉様、せめて役名…」

唯人「それなら胸ポケットに入っていらっしゃいますよ、椿さん」

椿「…あっ」


継姉Bは天然です。ちょっと恥ずかしそうに、彼女は本を片手に戻って行きました。


唯人「…さ、鈴君がお茶を準備し終える前に、私たちも仕事を終わらせておきましょうか。掃除は先程終わらせておいたので、シンデレラさんは洗濯物を取り込んでおいて下さいね」

御門「あ…はいお母様…」


継母はシンデレラに仕事を申し付けると、雑巾のかかったバケツを片付けに行きました。


御門「…何か…おかしくね?」


おや、なんやシンデレラが不服そうです。


御門「シンデレラって継母継姉に意地悪されてんじゃねえの? みんなあまりにも普通だぞ…?」


あぁ、ちなみにこの劇、台本筋書きは一切ないから。キャストが決まってるだけで、他はオールアドリブ、オールその場のノリや(笑)


御門「──はぁぁ!?」


やから、全員天然(笑) いつも通り。


御門「駄目だろ! それもうシンデレラじゃねえだろ!!」


まぁ、面白ければえぇやん?


御門「よくねぇぇ!!」


ハイ、シンデレラは継母の言う通り洗濯物を取り込みに行きました〜。(スルー)


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あきゅろす。
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